「リベラル新党」への期待

 1日の日曜日、久しぶりに朝日新聞の「声」に投稿したのだが、どうも載りそうにない。出来の良し悪しは別として、事態の動きがここまで慌ただしいと、投稿が事実に追いついて行かないことにもなりそうであり、載らないのは全く当然の話のようにも思えて来る。投稿を無にするのも残念なので、このブログに載せる次第だ。
 ところで、「立憲民主党」という新党の名前、もっともではあるが、如何にも旧態依然たる明治の香りがする。立憲政友会その他、「立憲」を含む明治の政党はいくつかあったようだ。現在のご時世に、先祖返りをした「立憲」という名づけもいかがかという気がしないでもないが、「立憲」思想が余りにも軽視された現在の風潮に対する危機感を示しているとも言えそうである。

     
       「リベラル新党」への期待

 政治の世界は一寸先は闇だというが、それにしても最近の動きには驚いた。観測気球かと思っていた衆議院解散があっという間に現実になってしまったし、民進党は、前原代表の独走にブレーキも掛からず、希望の党に事実上吸収される動きになってしまったようだ。
 希望の党の立ち位置は、どうも良く判らない。安倍政権に対する批判的な言辞も聞こえるが、その思想や性格を考えると、むしろ自民党右派に近いようにも見える。安倍政権批判がどこまで本気かは別として、憲法や安保法制といった長期的・基本的な課題に関しては、いずれ自民党の補完勢力になる公算が大きいと思われてならない。これでは、反安倍政権という野党結集は、事実上画餅に帰することになり兼ねない。
 反安倍政権という選挙民の受け皿は、どこに行ってしまうのか。唯一の救いは、希望の党から合流を拒否され、あるいは合流を是としない民進党の議員たちによる「リベラル新党」の結成と、その新党を一つの核とする野党勢力の結集だと思う。いろいろ難題もあるだろうが、時間がない。1日も早く新党が結成され、選挙民の選択肢が広がることを期待したい。