黒川検事長は辞任すべきだ

  2月17日の朝日新聞の声欄に掲載されたものである。もっとも、編集段階で表現は少し変わっているが、趣旨は同様なので、ここでは投稿した原文のままで掲載する。

 

     黒川検事長は辞任すべきだ

                西中眞二郎 東京都・無職・82歳

 

 政府は、東京高検の黒川検事長の定年を延長したという。特例法で決まっている検事の定年を、一般法である国家公務員法の規定により変更することは、特例法が優先するという法原則に反するものであり、違法の疑いが濃い。

 政府の狙いについての憶測は別としても、違法の疑いの濃い現状を追認すべきではなく、政府は、今後黒川検事長検事総長に充てることは避けるべきだと思う。

 このような人事につき国会で政府を追及すべきことは当然だが、その他にも、「違法な定年延長は無効であり、給与を支払うべきでない」という訴訟を起こすことも可能だろうし、法律専門家の集団である検察庁内部あるいはOBが、検察の権威にかけて黒川氏の辞任を求めることも可能だろう。

 そして一番簡単な方法は、黒川氏が、法律家のプライドと良識にしたがって、違法な状態に留まることを潔しとせず、自ら辞任を申し出ることだと思うし、仮に検事総長に任命する動きが出て来たとしても、これを辞退すべきものだと思う。

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 ブログにも随分ご無沙汰してしまった。年齢のせいで物書きが億劫になったことが最大の理由だが、「はてな」側の理由で、ブログの体裁が随分変わってしまったので、食わず嫌いで手付かずになったせいもある。

 久々にブログをいじったので、これに味を占めて、またぼつぼつ続けようかとも思っているが、どうも億劫さの方が、先に立つ気がしないでもない。