題詠マラソン・百人一首予告編

題詠マラソン百人一首」予告編

  前にも書いたように、題詠マラソン締切りの暁には、「題詠マラソン百人一首」を作ってみたいと思っている。より正確に言えば、題詠マラソン参加者の方々のブログに触発されて、「題詠マラソン百人一首」を作ってみたいという気持を持ったのがまず発端であり、次いで、そのためにはブログを手掛ける必要があるだろうと思い、パソコン初心者が重い腰を上げてブログに取り組んだというのが経過である。そういう意味では、百人一首を作ろうという発想自体が、私のブログの産みの親ということになるのだろう。
  ちょうどお題が100あるわけだから、各お題から1首ずつというのは当然のことだろう。また「百人一首」と言うからには、当然100人の作者を選ぶということになるだろう。その二つの原則は簡単だが、さていざ作ろうと思うと、結構難関にぶつかりそうだ。選ぶ基準自体は、私の「独断と偏見」に基づくということによるしかないが、100首と100人のマトリックスを完成させることは必ずしも容易ではない。実は、過去ログ80までの15,953首から、お題も作者もほとんど意識せずに「予選」をして、全く恣意的に1,148首を選んでみたのだが、お題別に整理してみると、後の方のお題では、まだ投稿者が少ないせいか「百人一首」に選ぶにはいま一つというお題も多少ある。もちろんその中で、相対的に一番気に入ったものを選べば良いのだが、「その作者には、ほかに良い歌がたくさんあり、そのお題の歌は相対的に劣る」というケースがありそうである。
  今後、全体の歌の数がもっと増えて来れば、その悩みはかなり減るのかも知れないが、基本的には同じであり、ある人の最高の作品がそのお題の中では最高の作品ではなく、あるお題の中での最高の作品がその人にとっては会心作ではないというケースは結構出て来そうである。お題が決まっているだけに、全く自由に選べた藤原定家さんがしなくても済んだ苦労を、しなければならないことになりそうだ。
  もう一つの問題は、上記とも関連するが、「人」か「歌」かという問題である。例えば、作者Aが100点の歌を1首と60点の歌を数首作っておられるとする。作者Bは80点の歌を多数作っておられるとする。歌を主体とすれば、当然作者Aの100点の歌をまず選ぶべきなのだろうが、「歌人としての力量」からすれば、Bの方が上位に来るということもあり得るだろう。この点をどう考えるべきなのだろうか。この辺は定家さんに苦労話を聞いてみたいところである。
  それやこれや考えた結果、現在のところ、以下のような段取りで進めてみようかと思っている。
① まず、各お題の中で、一番優れていると思うものを選ぶ。
② 当然複数のお題で選ばれる作者(たとえばCさん)も出て来るだろうから、似通ったレベルの競合作があるときには、そのお題からはCさんはお引取り頂いて、Cさんがダントツと思われるお題のものを「当選」とする。
③ このような作業を順次繰り返して行く。
④ 以上が順調に進んだとしても、「一点豪華主義」の作者と「80点のものはたくさんあるが、決定打に欠ける」作者が当然出て来るだろう。その点を考慮し、「予選通過作」が多数(たとえば10首以上)ある作者は、いわば「敗者復活戦」に登場して頂き、総合判断(?)で、既に当選した他の作者の歌と差し替える。
  以上のような手順を一応考えてはみたのだが、果たして考え通りにうまく行くのかどうか、各出走馬が全部出揃ってからの試行錯誤によるしかあるまい。この場合でも、先に書いたように、各作者の作品の中で必ずしもベストでないものが、他の作者との関係で「当選」し、ベストのものが「落選」するということは避けられないとは思うが、これはマトリックスとの関係である程度やむを得ないと考えざるを得ないだろう。なるべく最善を期する積りではあるが。
  実際の作業に入る前のシナリオの話ばかりになってしまったが、そのような手順でいずれ「題詠マラソン百人一首」を作ってみたいと思っている。なお、繰り返しになるが、これはあくまでも私の「独断と偏見」によるお遊びであることは申すまでもない。以上、予告編まで。