2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

題詠100首選歌集(その23)

選歌集・その23 014:壇(79〜103) (只野ハル)仏壇の花にも蜜の秘められて羽虫密かに潜り込む午後 (こと葉)花壇にはひときわ高きひまわりのなぜか寂しい絵日記の夏 (砂乃)壇上の政治家ほどには饒舌になれない愛の告白を呑む (ゆき)上品と下品…

題詠100首選歌集(その22)

選歌集・その22 001:咲(123〜147) (白亜)ふつふつとあわだつ陽ざしの午後きみの歩いた跡に菜のはなが咲く (鮎美)咲きながら落ちし椿はぽつかりと空を見てをりその傍を踏む (莢)咲くまでは名前のわからぬ草々があふれて初夏の矩形を崩す (紫…

消費者は王様?(スペース・マガジン10月号)

例によって、スペース・マガジン(日立市で刊行されているタウン誌)からの転載である。 [愚想管見] 消費者は王様? 西中眞二郎 最近我が家の近くに、スーパーやコンビニが何軒かできた。10分くらいで歩いて行ける範囲に、今では6,7軒の店舗がある。…

題詠100首選歌集(その21)

選歌集・その21 003:育(108〜132) (鈴木麦太朗)うちがわの白いところをこちょこちょとしているうちに子猫は育つ (鮎美)育休のさなかの同僚訪れぬ涎まみれを大事に抱きて (まる)育てずに今日より人の母となりホットケーキを朝食に焼く 011:錆…