2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

題詠100首選歌集(その21)

選歌集・その21 003:助(213〜237) (沼尻つた子)「助けて」が「ありがとう」より先に載る語学テキストのページざらつく (泉)飛ぶことに憧れゐるは吾が生を助走の内に終ふる予感か (こはく)わかる人だけにわかってほしい日は助詞のすべてを摘…

カルデロンさん一家の国外退去

例によって、某紙に投稿してボツになった原稿である。 一家に春は来るはず 比国籍のカルデロンさん一家の扱いは、不法入国の両親だけ退去させるということに決まったようだ。法律を厳しく運用するという前提に立てば、今回の結論は穏当なものだと言えるのか…

題詠100首選歌集(その20)

冬に逆戻りしたような寒い雨の1日だった。そんな日に限って、出掛ける用事ができる。帰ってパソコンに向かっていても薄ら寒い。「ひだまり」とはほど遠いことだ。 選歌集・その20 004:ひだまり(204〜228) (ゆり) 目を瞑りひだまりの中とけてゆ…

題詠100首選歌集(その19)

選歌集・その19 005:調(188〜213) (やや)ゆうやけと夜が交錯する空はどっちつかずの心の調べ (鳥獲)調べたいこともないのに研究をさせられている程度の自由 (日高裕生)裏切りが許されている五月まで静かに増えていく調味料 (七十路ばば独り…

題詠100首選歌集(その18)

選歌集・その18 010:街(133〜159) (新野みどり) 街角の交差点など駆け抜けて君の居場所に向かってみたい (松原なぎ)あの街に虹がさすのを待っているわたしひたすらタンバリンうつ (野州) 冬の空映して玻璃戸静まれり人より猫の多くゐる街 (…

題詠100首選歌集(その17)

昨日墓参に出掛けたのだが、20℃を越す陽気だった。今日はそれよりも大分涼しいようだが、それでも春の陽気だ。毎年同じセリフだが、「暑さ寒さも彼岸まで」とは良くぞ言ったものだ。 選歌集・その17 002:一日(200〜224) (チッピッピ)笑顔さえ…

題詠100首選歌集(その16)

春が来た。庭の梅の花はほとんど散り、杏は五分咲きに近い。そろそろ彼岸の墓参にも行かなければなるまい。 選歌集・その16021:くちばし(51〜75) (風天のぼ)肉を食うからすの太きくちばしに反射している冬の朝の日 (都季) くちばしで啄まれてく…

題詠100首選歌集(その15)

庭の杏もかなり色づいた。郵便を出しにポストまで行ったら、すっかり春の陽気だ。彼岸も近い。 選歌集・その15 001:笑(225〜249) (春待)「笑えれば生きてる証拠」と言う母の目だけは泣いていた誕生日 (流水) 微笑みで気持ちを隠す癖があるマト…

題詠100首選歌集(その14)

選歌集・その14 005:調(163〜187) (草蜉蝣) くちぶえの調子はずれて夕闇へ 最後のくちびる乾いてた冬 (花夢) オムレツは調子っぱずれのはなうたをすこうし混ぜて作るのがコツ 007:ランチ(135〜160) (はしぼそがらす) 春空につばめの…

天下り考(スペース・マガジン3月号)

今日は3月らしい陽気になった。最高気温は15℃を超えるとの予報だ。例によって、スペース・マガジン(日立市で刊行されているタウン誌)からの転載である。 [愚想管見] 天下り考 西中眞二郎 官僚の「天下り」について、世論は厳しい目を向けており、現実…

題詠100首選歌集(その13)

選歌集・その13 013:カタカナ(76〜100) (英田柚有子)カタカナでさよならを言う 好かれないまま今のままいなくなりたい (七五三ひな) 緊張感悟られぬよに読み上げるガイドブックのカタカナ英語 (暮夜 宴) ひらがなで喋るあたしを追い越して真夏…

題詠100首選歌集(その12)

迷惑メールは、相変わらず1日100通くらい届くが、それに加えて、このところこのブログに、「スパムコメント」らしきものがやたら届くようになった。ほとんどがバイアグラの宣伝らしき英文のものであり、特定の日付の欄に集中して、1日10通以上届く。…

平成大合併の個別リスト

市町村の合併経過や人口推移を調べるのが道楽で、これまでに著書も2冊出した。そんなわけで、以前にも平成大合併の一覧表をこのブログに載せたことがあるが、その後の進展も多少あるので、その後の結果をまとめたものを掲載する。 2001年以降の新市町村…