2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

題詠100首選歌集(その38)

選歌集・その38 001:初(255〜279) (御崎 耕)初めての街、ひと、言葉、あぁ誰も僕を知らない自由から、いま (ひぐらしひなつ) 六月。初潮を知らぬ少女らの泥にまみれた素足を拭う (秋月あまね)誦しやまぬ歌の姿にあくがれて初夏はいつでもは…

題詠100首選歌集(その37)

選歌集・その37 006:困(205〜229) (丸井まき)事務長は困るという字をそのまんま貼り付けたような顔して辞める 011:ゲーム(178〜202) (佐藤紀子) ゲームしてなかなか負けてやらぬゆゑオジイチャン少し嫌はれてをり (新藤ゆゆ) 携帯の…

題詠100首選歌集(その36)

今年も去年に劣らぬ猛暑が続く。その中で電力の供給不安が続くことにやりきれない思いだ。事故自体の影響ではなく人為的な面が大きく、供給不安を避けようという動きを封じ込めしまった菅総理の独走には、どこかバランス感覚が狂っていると思わざるを得ない…

題詠100首選歌集(その35)

<ご存じない方のために、時折書いている注釈> 五十嵐きよみさんという歌人の方が主催しておられるネット短歌の催し(100の題が示され、その順を追ってトラックバックで投稿して行くシステム)に私も参加して7年目になる。まず私の投稿を終えた後、例年…

成長期の終り・・平成22年国勢調査(スペース・マガジン7月号)

例によって、スペース・マガジン(日立市で刊行されているタウン誌)からの転載である。 [愚想管見] 成長期の終り 西中眞二郎 これまでに何度かご披露したように、国勢調査の結果に基づいて人口データ等を整理分析するのが、私の最大の道楽である。皆様ご…

題詠100首選歌集(その34)

選歌集・その34021:洗(126〜150) (本間紫織) 楽あれば苦あり私の人生は洗濯板のでこぼこ加減 (理阿弥)アユタヤに象を洗ひてをりといふメール来たりて夏至の静けさ (黒崎聡美)吹く風に緑は増してベランダの洗濯物の白は極まる 028:説(102…