2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

題詠100首選歌集(その43)

いつの間にか8月も終わりに近づいた。暑い暑いと言いながら、朝晩は秋の気配を感じることもある。それにしても、昨日の雨にはかなり驚いた。無責任に言えば、多少爽快な感じがしたのも事実だが・・・。<ご存じない方のために、時折書いている注釈> 五十嵐…

題詠100首選歌集(その42)

猛暑が続いた後、急に10度近く涼しくなったと思ったら、今日あたりからまた暑さがぶり返して来たようだ。あまり暑いのも敵わないが、このまま涼しくなるのも寂しい話で、まあこれから一進一退で秋に入って行くのだろう。 選歌集・その42 021:洗(151…

題詠100首選歌集(その41)

選歌集・その41013:故(178〜202) (風とくらげ)故郷を捨てるんじゃなく捨てざるをえない流れてちぎれる雲よ (飫肥正)誤字脱字やかましく云ふ上役の故事のあやまりたださずに聞く (村上 喬) 故郷に山河はありやと尋ねしも張り子の牛は首ふるば…

題詠100首選歌集(その40)

8月も半ばを過ぎた。例年8月には、戦争記憶をはじめとする特別の感慨があるのだが、今年はなぜかその感慨が薄い。年齢とともに感受性が鈍感になったのか、それとも大震災という、より身近な惨事があったため、感覚のポイントがこれまでとずれてしまったの…

「脱原発宣言」への疑問(スペース・マガジン8月号)

例によって、スペース・マガジン(日立市で刊行されているタウン誌)からの転載である。このところ、同誌への私の寄稿は、原発がらみのものが多い。今回の事故を契機に、原子力発電に対する迷いが生じたのは私にとっても事実であり、原子力発電の必要性を声…

題詠100首選歌集(その39)

選歌集・その39 012:堅(181〜205) (櫻井ひなた) 今までで一番堅苦しい顔で父はつぶやく「…幸せに、なれ」 020:幻(155〜179) (黒崎聡美)一年をたしかに過ごしたはずなのに幻のように咲く沈丁花 (志歩)17の孤独の味が沈んでる今は幻…