2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

題詠百首選歌集・その66・67・68・69

いよいよ最終日になった。数日前まではまだ中間地点あたりを走っておられて、「この分では時間的に完走は無理かな」と他人事ながらヤキモキしていたのに、昨日あたりのラストスパートで悠々ゴールした方もおられる。そのような場合、私もホッとするような、…

題詠百首選歌集・その65

昨日が最後の週末なので、在庫がどっさり貯まるかと思ったのだが、それほどでもなかった。今日になってようやく、いつもの勝手なルールで選歌集をまとめる数(25首以上の題で10題)に達したというペースだ。残るところ1日半、これからどうなるのか、楽…

題詠百首選歌集・その64

選歌集・その64 011:からっぽ(258〜282) (香山凛志)過去形で語るな秋を からっぽの身体のままでベランダに立つ (大辻隆弘)からつぽのペットボトルを振りながら日ざしにかざす秋のはじめは (まほし)地下鉄の風は何味? からっぽのキャラメル…

題詠百首選歌集・その63

いよいよ大詰め、最後の週末が近付いて来た。私も多分忙しくなるのだろう。完走者の方は目下のところ120人弱だが、最後には何人くらいになるのだろうか。多いことを期待しつつ、一方では「余り多いのもかなわないな・・・」という怠け者の身勝手な気持が…

題詠百首選歌集・その62

選歌集・その62 033:鍵(192〜216) (林本ひろみ)くちびるに銀色の鍵をかけているあなたにだけは言えない言葉 (内田かおり) がちゃがちゃと鍵を回して靴脱いで携帯片手にままごと続く (浅井あばり)夏みかん剥き終えるとき鍵束を鳴らして午後の…

題詠百首選歌集・その61

数日前までは、在庫が25貯まっている題が少なく、貯まった題を発見するとほっとしたのだが、さすがに昨日あたりから在庫が増えて来た。最後の「100:題」も、やっとトータル100首に達した。締切りまでの週末もあと1回だけだから、当然のことなのか…

題詠百首選歌集・その60

富士5合目の紅葉を見るという日帰りのバスツァーに行って来た。紅葉は多少見えたが、5合目では白い霧に完全に閉ざされ、上の方は全く見えなかった。どうもこのところ旅の天候には恵まれない。日頃の心がけが悪いのか・・・。いささかくたびれて帰って、選…

題詠百首選歌集・その59

選歌集・その59 031:寂(189〜213) (林本ひろみ) ひとり野に立つ寂しさがここちよく関わることの重さを思う (内田かおり) 夕暮れのひどく静かな保育室寂しげな眼のママの絵もあり (大辻隆弘)寂かなる秋の陽ざしと思ふとき手を延べて砂をはら…

題詠百首選歌集・その58

選歌集・その58 045:コピー(161〜186) (わたつみいさな。) コピー機にはりついたまま動かない泣ける場所さえ見当たらなくて (瑞紀) 考への巡らぬ今日はコピー機のあをき光を浴ぶる日とせむ (内田かおり) 走り出す瞬間の笑みをコピーして園服の…

発音が悪いと通じない英語(スペース・マガジンより)

秋も深まって来た。夜ともなると、我が家の小さな庭も虫の声しきりである。秋だから虫の声は当然だが、秋の虫は一体いつ頃まで鳴いているのだろう。そろそろ終りが近いのだろうか。これまであまり気にしたことはなかったのだが、突然気になって来た。当然知…

題詠百首選歌集・その57

選歌集・その57 005:並(275〜299) (あいっち)もう君と椅子を並べてCDを聴くこともなき日曜の午後 (minto)それぞれの思ひを胸に刻みつつ同級生は並んで座る (大辻隆弘)並列に単2をつなぐときに見き豆電球の底の朱のいろ (平岡ゆめ) 「人並み…

題詠百首選歌集・その56

選歌集・その56 009:椅子(260〜284) (究峰)硬き椅子に座りて歌を詠む夜に野分の風がカーテンを揺らす... (minto) 椅子の位置少しずらせぱ窓際の君の席から明日が見える (杉山理紀)真夜中の椅子を奪って遠くまで 発光を待つ夏の海辺に 036:組…

題詠百首選歌集・その55

10月上旬も終りが近付いた。投稿のペースも少し上がって来たようで、私もそろそろエンジンの回転を上げなければならないようだ。 選歌集・その55 006:自転車(268〜292) (小春川英夫) 駅前の駐輪場で自転車は夏の暑さをやり過ごしてる (野田 薫…

題詠百首選歌集・その54

今日の東京は、終日激しい風雨。よんどころない所用で、午前と夜の2回外出し、更けて帰宅の後に、ほっとしてパソコンに向かう。 選歌集その54 015:秘密(229〜253) (浅井あばり)いずこかに秘密のたまる愛おしさ腕から順にみずを拭えば (彼方) 隠…