2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

題詠100首選歌集(その85・86)

泣いても笑っても最終日。皆様お疲れさまでした。 今日はおそらくこれ1便では終わらず、あと何回か選歌集を今日の欄に追加することになるのだろうと思う。そして、明日以降「選歌単位(25首)未満」の題の選歌をして、それから百人一首作りに掛かることに…

題詠100首選歌集(その84)

いよいよゴールの前日、しかも最後の週末。走者のピッチもかなり上がって来たようだ。明日は、多分選歌集が何セットかできて、何便かに分けてお届けすることになるのだろうと思う。走者の方々のゴールをお待ちしています。 選歌集・その84 020:貧(252…

題詠100首選歌集(その83)

この催しも、余すところ後2日となった。現在のところ完走者は143人、去年の160人より少し少ないが、ゴールぎりぎりの方もかなりおられるので、おそらく去年の数はかなり超えるのではないかと思う。先日も書いたように、例年はちょっぴり格好を付けて1…

題詠100首選歌集(その82)

締切りまであと4日、ラストスパートの方々の御完走をお待ちしています。 選歌集・その82 036:意図(202〜226) (里坂季夜)楽しげなコメントの意図計りかね甘くしすぎたシナモンミルク (寺田ゆたか) 優しきは罪滅ぼしかと笑みていふわが意図すでに…

題詠100首選歌集(その81)

選歌集・その81037:藤(204〜229) (内田かおり)ゆったりと藤花白く下がる頃狭庭の石に写る夢あり (佐山みはる) 四十年前フランス人として死せり藤田嗣治八十二歳 (Ni-Cd) 藤棚の房の岸辺のまどろみよひとづまから消すひとといふ文字 047:警(…

題詠100首選歌集(その80)

この催しも後10日余り、最終題の第100も125首に届いた。いよいよ大詰めだ。 選歌集・その80 038:→(202〜226) (葉月きらら)→(ベクトル)はいつも一方通行で行き来できない矢印のまま (佐山みはる)→のとおりに展示みてゆけば青焼け空を…

事業仕分けは葵の印籠か

一昨日、朝日新聞の「声」に投稿した原稿なのだが、おそらく掲載されることはあるまいと思い、このブログに載せることにする。掲載されないだろうという理由はいくつかある。第1に、同一人の投稿は、半年くらい間を空けるという慣行があるようなのだが、私…

題詠100首選歌集(その79)

選歌集・その79 062:坂(153〜177) (近藤かすみ)坂多き場所を選びて子は生きるジャズの盛んな神戸の街に (今泉洋子)入寮の子を見届けて女坂卯月の風に抱かれくだる (寺田ゆたか) 北に向かひ坂を登りてたどりつく小暗き家に待つ人はなし (佐山み…

題詠100首選歌集(その78)

選歌集・その78 018:格差(263〜287) (佐山みはる) おみやげに格差みえつつ免税のレジにつぎつぎ人はたちをり (内田かおり)子犬にも格差あるらしペットショップの表示に赤き割引の文字 (里坂季夜)ふしあわせ好きの彼女のしあわせは女性セブン…

続・天下り考(スペース・マガジン11月号)

例によって、スペース・マガジン(日立市で刊行されているタウン誌)からの月に1度の転載である。 [愚想管見] 続・天下り考 西中眞二郎 民主党政権に変わって、官僚の天下りに対する姿勢はいよいよ厳しくなるようだ。報道によれば、天下りの斡旋はもとよ…

題詠100首選歌集(その77)

選歌集・その77 011:嫉妬(281〜305) (内田かおり)ねっとりと拭えぬ油の手のように嫉妬一滴絡まりており (Makoto.M)マンションの裏は湿りてゆうぐれを嫉妬のように柿の実みのる (鯨井五香)まっさらな半紙を黒く染め上げる「嫉妬」を今年の書き…

題詠100首選歌集(その76)

選歌集・その76 010:街(289〜313) (藤矢朝子)街だとはけして呼べないふるさとの田んぼにひとつ家がまた建つ (青山みのり)ゆうぐれと口にするたびたよりなげな街のしっぽの影のゆれおり (山の上のパン) 先生はこれが街だと円を描きヒト・モノ…

題詠100首選歌集(その75)

最終題もやっと100首に達して、これから5巡目に入る。あと1月弱、これからどんなペースで作品が増えて行くのか、楽しみであると同時に、少し怖いような気がしないでもない。 選歌集・その75053:妊娠(155〜179) (TIARA)妊娠の二文字抱いて柔…

題詠100首百人一首・予告編

題詠100首も後1月足らずになった。この催しに参加して以来、終了後に勝手な百人一首を選定している。これまでは、今日11月3日に「百人一首」を載せていたのだが、今年は締切りが1月延びたので、今日のところは手持ち無沙汰の状態だ。「11月3日」…