2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

題詠100首選歌集(その35)

<ご存じない方のために、時折書いている注釈> 五十嵐きよみさんという歌人の方が主催しておられるネット短歌の催し(100の題が示され、その順を追ってトラックバックで投稿して行くシステム)に私も参加して4年目になる。まず私の投稿を終えた後、例年…

題詠100首選歌集(その34)

選歌集・その34 002:次(246〜270) (星野しずる)きえてゆくかすかな夢のはずだった夜空はまるで君の四次元 (高辻まゆみ) 不登校メールを打つのも億劫で グロス塗る手もお天気次第... (Re:) 少しだけわかったことがあったから次逢う時はスカート…

題詠100首選歌集(その33)

選歌集・その33 003:理由(236〜261) (美木)日曜の昼をひとりで過ごしてる理由を人に告げられぬ恋 (白辺いづみ)「その理由」から始まった会議での新緑みたいな謝罪あいさつ (瑞紀)流れくる(はずの)理由を待ちわびて西風の吹く川岸にいる (…

題詠100首選歌集(その32)

やっと最終題まで来た。去年第100に届いたのは、7月9日の「その32」だったので、去年よりは約1月早いことになる。もっとも、途中の97は、まだ24首のままで止まっているので、厳密に言えば「100まで来た」とは言えないのかも知れない。ついで…

記憶(スペース・マガジン6月号)

例によって、月に1度の、スペース・マガジン(日立市で刊行されているタウン誌)からの転載である。 [愚想管見] 記憶 西中眞二郎 20年以上前、まだ通産省に勤務していたころのことだ。所用で秘書のお嬢さんを呼ぼうと思ったら、彼女の名前が出て来ない…

題詠100首選歌集(その31)

選歌集・その31 014:泉(165〜189) (翔子) 陽のように燃えて尽きしか車椅子そっと泉に降りてゆく今朝 (間遠 浪)この水はいつかわたしに降った雨泉に泳ぐ魚をみており 015:アジア(166〜191) (翔子)逝きし君解き放たれて空に舞ふアジアの…

題詠100首選歌集(その30)

関東も梅雨に入った。今日もうすら寒い一日。カーディガンを羽織ってパソコンに向かっている。 選歌集・その30 006:ドラマ(212〜236) (美木)この恋はドラマみたいと思ってたこんな陳腐な別れも含め (星野しずる)街じゅうの明日の恋を解き放ち…

題詠100首選歌集(その29)

この週末、法要のために関西に行き、ついでに奈良県の今井町(橿原市)に足を伸ばして来た。あるテレビ番組で、小京都ナンバー1に選ばれたということもあり、はじめて訪ねてみたのだが、かなり広い区域の街並みが保存されており、なかなかのものだと思った…