2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

題詠100首選歌集(その5)

選歌集・その5 001:新(81〜105) (守宮やもり)新しい一日だから新しいストッキングに秘密を詰めた (まつしま)新しいページを開くときめきが消え入りそうで春に背いた 011:習(27〜51) (ひろ子)自習帳関数グラフの右横にアンパンマンは笑っ…

題詠100首選歌集(その4)

選歌集もやっとその4まで来たが、このところ選歌の在庫がさっぱり増えない。去年の実績を見たら、3月15日でその11まで来ている。沿道で叫んでみても詮無いことだが、ランナーの方々のご力走を期待したい。もっともまだまだスタートしたばかりの地点だ…

[題詠100首投稿]

題詠100首投稿(091〜100)&完走報告

題詠100首投稿(091〜100)091:鯨 国芳と若冲の鯨それぞれに魅力持ちつつ異なりており 092:局 悪くない局面なると思いいしが敵はやっぱり三目上手(うわて) 093:ドア 髪染めた初音ミク似の女の子回転ドアを開けて入り来る 094:衆 衆議院の開票…

新聞記事(スペース・マガジン3月号)

例によって、スペース・マガジン(日立市で刊行されているタウン誌)からの転載である。 [愚想管見] 新聞記事 西中眞二郎 今にはじまったことではないが、新聞は随分ぶ厚くなった。終戦直後の新聞は、たしか1枚(裏表の2ページ)だけだったように記憶し…

何が「民意」なのか(朝日新聞「声」)

朝日新聞の「声」に投稿して、今日の東京版に掲載されたものである。原子力発電にいろいろ問題が多いのは事実だし、原発の必要性を声高に叫ぶ積りはない。ただ、「民意」「生命」などの「錦の御旗」の下に、一方的な主張が強く叫ばれることには異論があり、…

題詠100首選歌集(その3)

選歌集・その3002:甘(66〜90) (音波)待つことが間違いだったと知ったいまパックのいちごミルクが甘い (横雲)添ひ臥して耳に残れる甘噛みの疼ける夜は眠らずにをり (ふるはしゆみ)甘露飴ふくみて猫となりたる夜のぞきこむその黄金の闇 (諏訪淑美…

[題詠100首投稿]

題詠100首投稿(081〜090) 

題詠100首投稿(081〜090)081:自分 毎日が自分史なると思いつつも無為徒食なる日を送りおり 082:柔 ひさびさの帰省訪うべき人もなく波柔らかに岸に寄るのみ 083:霞 雪晴れの午後暖かく連山は春にも似たる霞の掛かる 084:左 紅蓮の炎舞い散る前…

[題詠100首投稿]

題詠100首投稿(071〜080) 

題詠100首投稿(071〜080) 071:得意 得意げにブランコ揺らしていし子らが母に呼ばれる夕焼け小焼け 072:産 人気(ひとけ)なき土産物屋の軒借りてバスを待ちいる雨の湯の町 073:史 「節電」は電力会社の策略との陰謀史観を説く人もあり 074:ワ…

[題詠100首投稿]

題詠100首投稿(061〜070)

題詠100首投稿(061〜070) 061:獣 「美女と野獣」と新郎新婦をからかえば「野獣の母です」と母君やさし 062:氏 氏素性定かならねどたっぷりと餡詰まりたる饅頭美味し 063:以上 これ以上食うのは無理とぼやきつつデザート出れば手を伸ばしおり 0…