2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

題詠100首選歌集(その29)

最終題もやっと25首に届いた。今までがどうだったのか調べてみたら、題100が25首に届いたのが、平成18年5月1日、19年7月9日、20年が6月11日、去年が5月4日になっている。去年からスタートが1月早くなったので、それを計算に入れれば…

題詠100首選歌集(その28)

選歌集・その28 009:菜(184〜208) (今泉洋子)涅槃図の大根釈迦は囲まれぬ高値の続く野菜の弟子に (冬鳥)ふるふるとふるえるでんわ菜のはなのはなびらのさきにふくはるのかぜ (湯山昌樹)水かけ菜の季節は過ぎて 御殿場の子はその花を束ねて遊…

題詠100首選歌集(その27)

選歌集・その27008:南北(186〜212) (冬鳥)やさしくて冷たいみたい南北にのびる盆地の夜を覆う空 (みち。)南北に分かれた国を思いつつあなたの国境線へ踏み込む (井関広志) 子(ね)と午(うま)の言葉たのしい南北の139度の子午線に住む 013:元…

題詠100首選歌集(その26)

<ご存じない方のために、時折書いている注釈> 五十嵐きよみさんという歌人の方が主催しておられるネット短歌の催し(100の題が示され、その順を追ってトラックバックで投稿して行くシステム)に私も参加して6年目になる。まず私の投稿を終えた後、例年…

駆込み寺(政府関係機関のあり方)(スペース・マガジン5月号)

例によって、スペース・マガジン(日立市で刊行されているタウン誌)からの転載である。 [愚想管見] 駆込み寺 西中眞二郎 若いカップルが新居で楽しそうに寛いでいる。最近良く目にするテレビのコマーシャルである。何のコマーシャルかと思ったら、「住宅…

題詠100首選歌集(その25)

選歌集・その25 001:春(238〜265) (ちょろ玉)好きな子が出来てもそれを青春と呼ばないほどに年を重ねた 021:狐(103〜128) (伊倉ほたる)白い指太い指にも同じだけ狐の影絵に潜む煩悩 (ワンコ山田) こぶたぬききつねここぶたループする…

編集後記(大学クラス会誌より)

一昨日のブログに、大学のクラス会誌のことを書いた。その際、その顛末についてはいずれ何か書きたいという趣旨のことを書いたので、その顛末の説明に代えて、「うてなⅡ」の編集後記を転載することにしたい。 編集後記 昨年4月初頭に独遊会会員各位にお出し…

「歌人・評論家」の弁(大学クラス会誌より)  

私が東大教養学部文科1類(法学部と経済学部への進学コース)に入学したのは、遥か昔、昭和31年のことだ。翌32年に、クラス会の雑誌として、ガリ版刷りの「うてな」が発行されたのだが、その後はクラス会誌は途絶えていた。ところが、昨年の独遊会(そ…

題詠100首選歌集(その24)

晴天続きのゴールデンウィークだが、出掛けもせずに漫然と過ごしている。あるいは年齢のせいで、ものごとに億劫になっているのだろうか。そうは思いたくないのだが・・・。 選歌集・その24003:公園(203〜227) (武藤里伽子)君と手を初めて繋いだ…