2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

題詠100首選歌集(その59&60)

泣いても笑っても最終日になった。午後ずっと出掛けていたので、選歌は夜になってしまった。もう1回分くらい選歌集が出来るのかもしれないが、とりあえず「その59」をお届けしよう。もし今日中に次の選歌集が出来れば、これに続けて載せる積りだし、もし…

題詠100首選歌集(その58)

ゴールも余すところあと1日。今日あたりもっと投稿が伸びると思っていたのだが、選歌集がやっと1組揃ったところだ。去年の場合、今日の選歌集は66、67の2組になっていたのだが、それに比べると大分少ない。かくなる上は、最終日の明日の大幅な伸びを…

題詠100首選歌集(その57)

選歌集・その57 042:稲(126〜151) (黒崎聡美)ぼつぼつと天気の話をする祖父とお稲荷さんを二個ずつ食べる (青山みのり)稲刈りを終えた案山子の遺言のようにはかない今日のゆうぐれ (鮎美)二十一センチの靴の歩幅にて稲の臭ひの濃き通学路 044…

題詠100首選歌集(その56)

選歌集・その56018:希(177〜201) (裕希)ちょっとだけ弱音を吐いてもいいですか「希望」という字も今日は封印 (小倉るい)山手線のガードをくぐり希望とは離れた場所に住み慣れし日々 024:玩(153〜177) (青山みのり)すこし前までは鬼…

題詠100首選歌集(その55)

選歌集・その55 038:的(126〜150) (黒崎聡美)的外れなアドバイスだと気づいてるカフェモカは冷め重たい甘さ (牧童)落日の秋海棠にうなだれて一方的な恋の終焉 063:久しぶり(103〜127) (村木美月)久しぶり流れる曲のフレーズに心震える…

題詠100首選歌集(その54)

選歌集・その54025:触(152〜176) (龍翔)触れ方で君だと分かる程度には私も大人になってしまった (ちょこま)心音を切り取るように触れてみる夜が移ろう頃のわたしへ (睡蓮。)もう僕は君の心に触れるまで迷わず行ける夜を背にして (ひいらぎ…

題詠100首百人一首(予告編)

題詠100首(注:五十嵐きよみさんという歌人の方が主催しておられるネット短歌の会)の締切も後1週間になった。この催しに参加して8年目になるが、毎年全作品から選んで勝手な選歌集を作り、終了後にその中から百人一首を選定している。今日はその予告…

題詠100首選歌集(その53)

選歌集・その53 021:示(154〜178) (黒崎聡美)イルカのショーのプールを示す看板はピンク色したイルカが笑う (詩月めぐ)あなたとの明日を暗示するような重たい雲をひとり見上げる 023:必(156〜180) なし 056:晩(102〜126) (村…

題詠100首選歌集(その52)

選歌集・その52 004:果(217〜241) (メイダイ)朽ち果てた案内板を墓標とし廃病院に胎児は眠る (飯田和馬)果物のこころが種にあるならば林檎はとても淋しいこころ (藤崎しづく) おそ夏の果実を含むくちびるでやさしい人を待ち侘びている (久野…

題詠100首選歌集(その51)

秋も深まり、随分涼しくなった。昨日自転車で近場に出掛けたら、手が冷たく、手袋が欲しくなったほどだ。 締切も近付き、ランナーのペースもかなり上がって来たようだ。もっとも、完走者はまだ100人にかなり遠いので、百人一首作成には少し気になるところ…

題詠100首選歌集(その50)

選歌集・その50013:逆(178〜202) (紗都子)逆上がりする昼さがり雨あがり虹をくぐって地球にもどる (青山みのり)知りたくて逆引きすれど腑に落ちる言葉へたどりつけぬ曇天 014:偉(179〜203) (青山みのり)偉いとはほめられずとも壊さ…

題詠100首選歌集(その49)

選歌集・その49 019:そっくり(156〜180) (星桔梗)笑みかける瞳の在り処がそっくりであなたの事をまた思い出す (黒崎聡美)そっくりだねと言えばふたりに睨まれる負けず嫌いの姉と弟 052:世話(101〜125) (桑原憂太郎)世話好きな短期派…

題詠100首選歌集(その48)

秋も深まり、題詠100首も締切りまであと20日となった。去年の記録を見たら、11月10日付けで、「選歌集その58」となっている。それに較べると大分遅れをとっているようで、これからのランナーの方々の御健走に期待するしかない。<ご存じない方の…

尖閣列島(スペース・マガジン11月号)

例によって、スペース・マガジン(日立市で刊行されているタウン誌)からの転載である。この原稿を渡した後になって、石原都知事が辞意を表明した。そんなわけで、石原さんに関しては、タイミングがずれた感もある。月刊誌の場合、この種の「時期遅れ」が生…