2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

題詠100首選歌集(その30)

いよいよゴールデンウィーク。仕事を離れた身としては関係ない話だが、やはり昔々からの惰性で、何となく心が弾むような気がしないでもない。今日も晴れ。でも風は結構冷たい。 <ご存じない方のために、時折書いている注釈> 五十嵐きよみさんという歌人の…

「区」の名前

この4月1日に、岡山市が政令指定都市に指定された。政令指定都市になると、「区」が置かれるのだが、その名称を見ると、北区、中区、東区、南区と、どこかで見たような無粋な名前が並んでいる。そんなところから、「区」の名前を整理してみようと思い立っ…

題詠100首選歌集(その29)

選歌集・その29 003:助(238〜262) (ゆき) 永遠に終わらぬ助走かもしれず跳ぶべきバーは陽炎の外 (原 梓)亡き祖父の火葬が終るまでの間に食みし助六寿司の甘さよ (nnote) かなしいとくるしい飽和して四月助走の果てにある海の色 006:水玉(…

花束と蜻蛉(高校生の頃書いた小説らしきもの)

資料の整理をしていたら、高校生の頃の生徒会雑誌が出て来た。その中に、小説らしいものを載せている。いささか気恥ずかしい気がしないでもないが、老人の回顧談として載せてみようかという気になった。コメントしたいことも多少あるが、それは文末に譲るこ…

題詠100首選歌集・その28

昨日は、国立博物館で阿修羅像を見て来た。これまで興福寺で何度か見た像なのだが、博物館で見ると意外に小さい。それだけにかえって迫力(?)を感じる。遠い昔に、ありきたりの仏像ではなく、現代人の感覚にも通じるあのような繊細な像を造った仏師の造型…

題詠100首選歌集(その27)

昨日バスツァーで南会津へ行って来た。雨にはそれほど降られなかったが、日中の気温10℃から6℃と、えらく肌寒い1日だった。夜帰って来たら東京も寒く、ひさびさに床暖房をつけて過したほどだ。明けて今日も、結構薄ら寒い。そう言えば、昔ゴールデンウィ…

題詠100首選歌集(その26)

選歌集・その26 009:ふわふわ(179〜203) (ゆうごん)ふわふわを探していますいつからか見えなくなってしまったのです (nnote)ふわふわの綿毛のような悪意あり野あざみ路地にうすあかく咲く (もよん) 菜の花に タンポポ さくら れんげそう 春は…

題詠100首選歌集(その25)

選歌集・その25 005:調(214〜238) (萱野芙蓉) 蝶の名を調べて過ごす図書室にくるしくそそぐ春の微粒子 (こおなまぬがな)ペディキュアをピンクにぬってきみと逢う春の歩調に合わせるために (田丸まひる) わたしより愛しいものがあるひとの鼓動の…

改革と崩壊(スペース・マガジン4月号)

例によって、スペース・マガジン(日立市で刊行されているタウン誌)からの転載である。 [愚想管見] 改革と崩壊 西中眞二郎 「改革」、「規制緩和」、「官から民へ」、「小さな政府」、「グローバルスタンダード」などの言葉が謳歌され、小泉劇場が喝采を…

題詠100首選歌集(その24)

つい数日前には満開だった桜だが、いつの間にか緑が増えた。まさに「花の命は短くて」だ。 選歌集・その24 002:一日(225〜249) (こおなまぬがな) ホイップのように洗顔泡立てて今日一日をむりに終わらす (やすたけまり) ペットボトルロケット…

題詠100首選歌集(その23)

<ご存じない方のために、時折書いている注釈> 五十嵐きよみさんという歌人の方が主催しておられるネット短歌の催し(100の題が示され、その順を追ってトラックバックで投稿して行くシステム)に私も参加して5年目になる。まず私の投稿を終えた後、例年…

題詠100首選歌集(その22)

桜の開花宣言の後花冷えが続いた。今日やっと満開宣言があったようだが、我が家の近くの桜は、まだ7分咲きといった感じだ。明日はお花見日和とか、近場の桜をブラブラと見て歩こうかと思っている。 選歌集・その22 006:水玉(187〜211) (やや)奪…