2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

題詠100首選歌集(その12)

選歌集・その12028:幾(26〜50) (こはぎ)幾つかのイミテーションの友情を飾って笑う教室の隅 (廣珍堂)幾度も 流刑のひとの 過ぎゆきし 峠に立てば 海原の見ゆ (佐藤紀子)幾許か多めに入れる賽銭に口には出せぬ願ひを一つ 029:逃(26〜51) …

題詠100首選歌集(その11)

選歌集・その11 014:更(52〜76) (守宮やもり)いかがです更にお安くいたします婚期来てますお買い得です (とおと)さりさりと星降る夜更けあなたではないひとと読む月世界地図 (千束)手の中で白紙の手紙握りしめ今更なにを笑えというの (はぼき)…

題詠100首選歌集(その10)

選歌集・その10 007:別(77〜101) (やや)「別れる」からはじめる占いアカシアの葉っぱ選びはいつも偶数 (水風抱月)いつぞやの海へ結んで来たのだろう ぼくには見えぬ離別のけむり 011:習(52〜76) (津野桂)せんせいがいわないことばをか…

題詠100首選歌集(その9)

選歌集・その9 001:新(106〜130) (鳥羽省三)この街の新参われにサンクスの深蒸し煎茶はあまりに苦し (熊野ぱく)新築の玄関にある一足の靴は昨日の形で眠る (橋田 蕗)どこかしら服が歩いているような新入社員の春のあかるさ (やや)これまでの…

維新の会の憲法観(スペース・マガジン5月号)

例によってスペース・マガジン(日立市で刊行されているタウン誌)からの転載である。 [愚想管見] 維新の会の憲法観 西中眞二郎 「日本を孤立と軽蔑の対象に貶(おとし)め、絶対平和という非現実的な共同幻想を押し付けた元凶である占領憲法を大幅に改正し…