総選挙が終わって

 先日ノンポリ宣言をしたばかりなので少々具合が悪いのだが、ノンポリ宣言の直前に書いたものを掲載する。実は、テレビで開票速報を聞きながら、朝日新聞の「声」の投稿用に書いたものである。かなり月並みな内容なので、多分載らないだろうと思いつつ、「もの言わぬは腹ふくれる」という気持で、投稿したものである。まだ投稿から日が経ってはいないが、「賞味期限付き」の内容だから、よもやこれから載ることもあるまい。
 急いで投稿したことには、若干の思惑もあった。どうせ選挙がらみの投稿がたくさんあるだろうし、それに翌朝の社説や解説には、同じようなものが出る公算が大きいだろうから、それから何を書いても二番煎じになってしまう。せめて、他人の書いた文章を目にする前に投稿しておきたいという、至って次元の低い発想だった。案の定,翌日の社説には、同じようなことも書かれていたので、先手必勝(?)で「剽窃」という疑いだけは免れたと思っている。
 新聞への投稿だから、内容はかなりソフトに書いたのだが、私の狙いは、小泉さんの「郵政一直線」を逆手に取って、「ほかの政策での支持は不明」だということで箍をはめておきたいという狙いもあった。いずれにしても終わった選挙や載らなかった投稿のことをゴタゴタいってもはじまらない。これにて、暫くはノンポリを決め込みたいと思っているが、これからの流れ次第では、また「蟷螂の斧」を振るいたくなるのかも知れない。
   

     総選挙が終わって
 
 総選挙も終わった。小泉さんの政治手法や政策には大いに異論を持っている私だが、選挙の結果は素直に尊重するしかない。これで当面小泉内閣が存続することは間違いなかろうが、この際、基本的な点について、小泉さんと政府与党にお願いをしておきたい。
 今回の選挙は、小泉さんの狙い通り「郵政」に焦点を絞った選挙となった。したがって、「郵政」に関しては小泉路線が支持されたと言っても良かろうが、憲法、外交、社会保障、税制、イラク派兵、靖国その他の重要問題は、小泉さん御自身が選挙の争点とすることを避けて来られたものであり、これらについて国民の審判が下ったとは言えない。まして小泉政権白紙委任したわけではない。この点を十分認識されて、柔軟かつ謙虚に国政に当たって頂きたい。
 また、選挙の過程で、「総裁の任期延長」については、小泉さん御自身が明確に否定しておられる。今回の投票結果はこのことを前提にしたものであり、御発言通り、任期延長等によってその前提を崩されることのないようにお願いしたい。
 個別の政策についてのお願いは数多いが、ここでは以上の基本的な点のみに絞ったお願いとしたい。