「日本語雑記帳―――ことば随筆」刊行

 以前にも書きましたが、粗著「日本語雑記帳―――ことば随筆」が、新風舎文庫からやっと刊行の運びになりました。全くの素人の勝手な著作であり、「図々しく厚かましい」という御批判を受けることは覚悟の上ではあります。そうは言いつつも、「案外面白い」と思って下さる方もおられるのではないかという自惚れめいた気持がないわけでもありません。
 
 同書のカバーの宣伝文には、以下のように書かれております。

 
 短歌で日本語の感性を磨き、内閣法制局の参事官時代に「わかりやすい表現」に敏感になる。さらに趣味は、市町村の人口や合併を調べること――――。
 こうした経歴を経た後、日本語コンテストで「大達士」の称号を得た著者が、知れば知るほど奥深い日本語について書き綴った随筆集。
 日常あたりまえに使われている“ことば”について、その語源、使い方、変化の過程など、その履歴を多くの例を挙げながら解りやすく記していく。
 日本語の独自性や面白さ、そして面白いからこその難しさを再認識させ、遊びごころを交えつつ知的好奇心をくすぐる一冊。

 
 「自惚れめいた気持がある」とは申しましても、本人にはとてもここまで宣伝する「図々しさ」はありませんが、そこのところは、出版社が書いてくれた文章だということに免じてお許し下さい。ついでに触れておきますと、以下のような構成の本です。


第一 ことばと文字 :漢字とかなの使い分けなど
第二 ことばは未熟 :日本語ではうまく表現できない事例
第三 ことばは化ける :間違いを含め、ことばの変化
第四 ことばは変わる :諺を中心に、意味の変化
第五 ことばを使う――――悪文事例集 :判りにくい文章表現の例
第六 ことばは生まれる :自然発生的でないことばとその由来
第七 ことばを作る――――さまざまな名付け :地名、企業名などにつき、その誕生経緯など
第八 ことばで遊ぶ :回文、アナグラムいろは歌などについてのさまざまな実例
 
 
 以上、厚かましくもPRまで。もっとも、入手可能になるのはまだ半月くらい先のようです。


<お知らせ>
 刊行されました際には、限られた知友の方々には贈呈したいと思っておりますが、このブログを通して知遇を得た方々、特にブログにコメントを下さった方々にも贈呈したいと思っております。もっとも、その方々の御住所等も存じませんので、御興味のおありの方は、私あてのメールで、御住所等をお知らせ頂ければと存じております。私の氏素性はこのブログで明らかにしておりますし、決して怪しい者ではなく、御住所等を悪用する積りもありません。どうか御遠慮なくお申し付け下さい。ただし、まだ半月くらいは先の話になると思いますし、それほど大量に用意してあるわけでもありませんので、もし「品切れ」になりましたらお許し下さい。私のメールアドレスは、nisinak001@@ybb.ne.jp(@を一つ消して下さい) です。以上お知らせとお願いまで。