御無沙汰の弁

 ネット短歌の催しである「題詠百首」に参加して、気ままな選歌や百人一首の作成という勝手な試みをを、半年余りやって来たのだが、それも今月はじめで一段落した。そうなると、ブログに書く種も一応品切れで、このところブログにも御無沙汰している。それはそれで差支えないと思ってはいるのだが、「体調でも悪いのではないか」とお気になさって下さる方がおられるかも知れないので、元気でやっているということの証明を兼ねて、雑文を書こうかと思い立った。もっとも、そんなことを気にされる御奇特な方は、まずおられないとは思うのだが・・・。
 
 多少の野暮用は別として、目下時間を掛けているのは、去年10月の国勢調査のデータ整理である。速報値は去年の年末に公表され、それに基づいて書いた小論は、このブログにも転載したのだが(4月20日付け当ブログ)、この夏からごく最近にかけて、その確定値が発表された。速報値と比べて意味のあるほどの違いはないのだが、大正9年の第1回調査からのデータに基づいて、人口推移や合併経過を整理・分析している私としては、やはり確定値の数字で整理しておかないと寝覚めが悪い。そんなわけで、速報値で入れたデータを確定値に差し替えているのが、目下の大仕事だ。特に、今回の調査の場合、間に大規模な市町村合併を挟んでいるので、通常の場合よりも手間がかかる。それも一応目鼻がついたところで、このブログに向かったところだ。
 
 確定値によれば、昨年10月1日現在の我が国の総人口は、1億2776万7994人である。5年前の調査に比べて、僅か0.66%の微増であり、我が国の人口は既に減少に転じている。速報値に比べれば、1万1179人多いが、誤差範囲内の話と言えるだろう。もっとも、5年前の調査についてある雑誌に小論を書いた際、速報値に基づいて、「岡山県の人口が減少している」という前提で全体のまとめめいたものを書いたのだが、確定値によれば、岡山県の人口は、ごく僅かながら増加していた。結果としては間違ったことを書いたことになってしまったわけだ。市町村単位では、そのようなケースがあり得るとは思っていたのだが、まさか県単位ではあるまいと思っていた。私のミスということではないのだが、ごく僅かの増加や減少の場合、速報値と確定値で増減が逆転してしまうこともあり得ないわけではない。今年の場合はどうか。まだ個別のチェックはしていないので、絶対ないとは言い切れない。いずれ、つき合わせてみなければいけないと思ってはいるのだが・・・。

 前回までは、国勢調査の結果が載っている官報を買って、そのデータをワープロに入れていたのだが、今回からは、インターネットでデータを取り出すようにしたので、以前に比べれば、インプットの手間は大分省けるようになった。ところで、確定値になったからといって格別の新発見があったわけではないが、ひとつだけ意外な事実に気が付いた。あらためてデータを眺めていたら、国勢調査自体の内容ではないが、面積について「境界未確定につき統計局推定」という市町村が意外に多いのだ。「市町村の境界が未確定」というのはかなり珍しいケースだと思っていたので、これは意外な新発見だった。
 
 そろそろ年賀状の季節に入った。高校生のころから、宛名は自筆の筆書きにするというノルマを課しているので、500枚を超えるものを書くのは、かなりの大仕事である。パソコンで宛名が書けるような準備だけは済ませたので、今年も筆書きを続けるのかどうか悩んでいるところだ。それにしても、そろそろ掛からないといけないのだが、あまりのんびりもしてはいられないとは思いつつも、なかなかその気になれないでいる。

 以上、元気にしているというお知らせを兼ねて、とりとめもない近況報告まで。