続・都知事選と私の頭の中のモヤモヤ(完結編)

都知事選の有力候補もあらかた出揃ったようだ。先日もこのブログに書いたように、「反石原」ということで出馬しようかというモヤモヤが私の頭の中にあったのだが、こうなってみると、そのモヤモヤは捨てた方が良さそうだ。当選するしないという話以前に、「反石原」票の分散は避けるべきだと思うし、それにもともと私自身消極的な気持もかなりあったので、これで一段落ということになるのだろうと思う。
 そうは言っても、いずれの候補者も「帯に短したすきに長し」という印象がないわけではないし、私の心のなかでのモヤモヤを完全に消し去ってしまうことも不可能だとは思うが、先日のブログの「完結編」として、一応「不出馬宣言」をしておこう。
 
 話のついでに、「帯に短い」理由を、一応列挙しておこう。

石原慎太郎氏:先日も書いたように、都知事としては余りにも問題が多過ぎ、三 選阻止は絶対の命題だと思う。
吉田万三氏:公約などの面では、最も評価できる人だと思う。しかし、共産党の推薦候補ということで、どこまで多くの人の共感を得ることができるのかという面で限界を感じる。私自身は共産党に拒絶反応を持っているわけではないし、昨今の政党の中では最もまともな見解を持っている党だとすら思うが、市民を糾合するという面では、やはり「少数派」ということにならざるを得ないのではないか。
黒川紀章氏:反石原という意味と知名度、それに公約の一部には魅力はあるが、かなり国粋主義的なところもある人のようだし、石原さんと共通の体質をお持ちのようにも思える。また、「報酬返上、公用車不使用」というのは、余りにもスタンドプレー的な色が濃いし、それに真面目に仕事をする以上、それに見合った報酬を受けることは当然のことだと思う。それを拒んで、いわば「ボランティア」として都知事をやろうということは、むしろ無責任だとも言えるのではないか。またある意味では生活に心配のない「お金持ち」だということを売り物にしているとも見え、この点は評価できない。
浅野史郎氏:内外の評価は高いようだ。しかし、その公約はまだ判らないし、それが見えないままに擁立しようという「市民の声」も、いま一つ得心できない。もっとも、御当人は「出る気がない」と言っていたわけだから、「公約と擁立」の順序が逆転せざるを得ないという面もあったのだろうが、いずれにしても今後の公約を見た上で評価したい。宮城県知事当時の「清新さ」は高く評価したいが、知事として実質的にどこまでの業績を上げたのかは良く承知していないし、「情報公開」という点を重視して評価されているのだとすれば、それはかなり上滑りの評価で、事柄の核心には迫っていないような気がしないでもない。

 
以上、私のモヤモヤに終止符を打つという意味で、またまた駄文を書いて見た。今後の成り行き次第では、またモヤモヤが頭を擡げて来ないとも限らないが、そろそろ余り生産的でないモヤモヤからは卒業したいと思っている。