題詠百首・私の投稿(091〜100)&完走報告

 題詠百首、この数日、順序としては「選歌集」優先で考えていたのですが、選歌の在庫がなかなか貯まらないので、意に反して(?)私の投稿の方が先行してしまいました。なお、このうち、093の「祝」は、数年前に夢の中で作った作品です。
 これにて、短歌関係はしばらくお休みになるのかも知れません。


<私の投稿・091〜100>

091:命 命令や指示を安易に出したがる為政者多く暗き世となる
092:ホテル 華やかなロビー広がり人集い火葬場いまやホテルめきたり
093:祝 祝うのを急がずとも良し簡単に「祝う」が「呪う」に変わりはしない
094:社会 「社会」とはいかなる語源で生まれしや なぜに「会社」とさかさまなるや
095:裏 裏道をジョギングしていし若き娘(こ)が一回りしてまた現れぬ
096:模様 トラキチの友に祝いの葉書書く黄黒の縞の模様を付けて
097:話 何事の不思議なけれど京に来れば京都訛りで子ら話しおり
098:ベッド 膝の痛み今日はどうかと恐る恐るベッドを降りて一歩踏み出す
099:茶 友の訃報受けし夜なれどなにごともなきが如くに茶を飲みている
100:終 風の盆見終えて宿に向かうバスの闇に溶け行く道頼りなき


<完走報告>
(会場のブログに以下の御報告をしたのですが、長過ぎたのでセルに入り切らず、後半はカットされています。)

 無事完走しました。一昨年が8着、昨年が5着、今年は3着のようです。充足感というよりは、むしろ「アララ、やっちまった」という感じです。当初はもっとゆっくり走る積りだったのですが、昔から宿題を残していると落ち着かない方でしたので、ついつい早めに答案を出してしまいました。それに加えて、加齢とともにセッカチの度合いが加速されたという面もあるのかも知れません。これより、私のブログでの「選歌」に専念致します。
 お別れ(?)に腰折れを2首
・気に入らぬものもいくつかあるままに題詠百首投歌し終えぬ
・いささかの趣向もなきまま歌百首揃えて題詠の投歌を終えぬ