「ふるさと納税」の先陣争い

 菅総務大臣が、いわゆる「ふるさと納税」制度の主張をされているようだが、今日の朝日新聞朝刊によれば、その提案の先陣争いが起こっているようだ。世耕弘成総理補佐官が今年4月に、平岡秀夫衆議院議員が去年の4月に、それぞれホームページで提案されたとのことだ。
 実は、私もこの構想は以前から持っており、このブログにも何度か書いた記憶がある。古いブログを開いてみたら、最初に、一昨年の5月28日「荒唐無稽ないくつかの提案」として、以下のような提案を書いている。


③納税者の選択による地方税の充当
 現在の地方税体系は、人口・収入面から見れば、都会に厚く、田舎に薄いことにならざるを得ない。しかし、都会に住む人にも、多くの場合、育ててくれた故郷があり年老いた両親が居る。納税者の選択により、その地方税納税額の何%かは、その指定する自治体に納付できるようにする。そうすれば、都会と田舎の財政力格差是正にも寄与し、地方の自主財源の確保にも役立つ。現在の「改革」は、都会人の発想が強過ぎる。

 
これは、朝日新聞の「視点」に投稿してボツになったものを、ブログに載せたものである。税体系上からは問題があるかとも思い、あえて、「荒唐無稽」と気兼ねしながら書いたのだが、税制上の位置付けとしては、自治体への寄付とその金額の税額控除という手法もあり得るのだろうと思う。

 私の提案は、平岡議員より1年近く先行しているわけだ。彼らと張り合って先陣争いに割り込もうという積りではないが、以上、私のアリバイ作りのために古証文を引っ張り出した次第だ。