題詠百首百人一首・予告編

 題詠100首もいよいよ大詰めだ。昨日が最後の週末だったので、ゴール・ラッシュかとも思ったのだが、必ずしもそうでもないようで、今日のところは選歌集に載せるだけの在庫数(在庫25以上の題が10題)にはなりそうもない。一昨年、昨年同様、終わった後で百人一首を作る積りなので、その関係も含め、この際少し雑談をしておきたい。
 
 去年のペースを見ると、10月28日に選歌集その64(今年は61)、30日にその65を載せている。最終日の31日はさすがにゴール・ラッシュで、選歌集の在庫の原則では間に合わず、選歌集その66から69まで、4回分を1日で載せている。11月1日に積み残しを一括掲載し、2日に「百人一首前夜祭」、3日の文化の日に「百人一首」本体、4日に「百人一首あとの祭」を載せている。これが一昨年、昨年共通のパターンであり、よほどのことがなければ、今年も同じ形を踏襲しようと思っている。
 

 一番の悩みは、作者と題とのマトリックスである。ちょうど100題だから、それぞれの題につき1作品を選び、作者も重複しないようにするのが当然の方針だが、その両者の兼ね合いがなかなかむずかしい。結果として、題との関係で、ある作者のベストの作品(もちろん私の勝手な刹那的判断によるものだが・・・)が選ばれず、次善の作品になってしまう場合も出て来る。この点は題別に見ても同様だ。なるべくベストとベストが結びつくように、私なりに努力して来たことではあるが、今年は果たしてどのような結果になるか、楽しみにしつつも気になっているところではある。
 これまでは、題詠100首という趣旨に沿って、100題完走した方の作品だけを対象とした。今年もそうしたいと思っているのだが、現在のところ完走者がまだ100人に達していない。最終的には当然100人を超えるとは思っているが、やはり130〜50人くらいはおられないと、百人一首の母集団としては心細い。完走者に限るかどうかは、最終結果待ちといったところだ。
 

 そんなわけで、不確定要素が多いので、まだ百人一首の製作自体には全く掛かっていない。ただ、作品が全部出揃ったらすぐ作成できるよう、目下のところは個別の選歌と併行して、百人一首のための素材の分類や整理を進めて、いわばデータベースの完成を目指しているところだ。


 ついでに、選歌についての雑談を一つ。選歌は、主催者のサイトから、全作品を私のドキュメントにいったん移した上で「予選」を行い、予選通過作のみを私のドキュメントに残した上で、ブログに載せるための選歌をしている。したがって、「予選」はかなり甘い物差しで行い、選歌でやや厳しい物差しを使っている積りなのだが、いったん予選を通した作品を落とすには、かなりの決断を必要とする。読んでいるうちに作品に愛着めいた気持が湧いてくることもその理由の一つだが、もう一つには、主催者のサイトで見たときにはそれほどの作品だと思わなかったものが、いったん予選通過作として整理してみると、光って見えて来るというケースも結構多い。いずれにせよ、私の独断と偏見に基づく刹那的な選歌だから、あまり深刻に考えてもナンセンスだとは思いつつ、思い悩んでしまう(?)ことも稀ではない。


 以上、雑談を含め、百人一首の予告編まで。私にとっても、あと数日が勝負(?)である。せいぜい体調を崩さないよう気を付けながら、昨日70歳に達した老躯に鞭打ってラストスパートをかけることにしよう。