題詠100首投稿(1〜10)

 今年も「題詠100首」が始まった。五十嵐きよみさんという歌人の方が主催しておられる催しで、今年は5年目の参加である。出題に添って1首ずつブログからトラックバックして、順次投稿する仕組みなのだが、1首だけを載せるのも効率(?)が悪いので、いったん投稿した後でそれを消して、今日投稿した10首をまとめて載せることにした。(3年前からこの方法を採っている。)

 参加した最初の年から、参加された方の作品から勝手な選歌をし、終了後に百人一首を作ることにしているのだが、今年も、意欲と体力が続く限り、同じことを試みてみる積りである。
 自分の作品を投稿するまでは、ほかの方の作品は読まない主義にしているので、選歌のためにも、私の作品を早めに投稿する必要がある。そんなわけで、「こなれていないな」「違うテーマの作品もあり得るのではないかな」などと思いつつ、欲求不満のままに投稿したものも多い。これから先も、多分そうなるのだろうと思う。
 実は、既に第100番まで一応完成しているのだが、余り焦ることもあるまいと思い、選歌に一歩先行して、ぼつぼつ自作の投稿を進めたいと思っている。
 去年までは、3月から10月までが催しの期間だったのだが、今年は、2月から11月までと、2ヶ月長くなった。全体の投稿がどんなペースで変わって来るのか良く判らないが、いずれにせよ、私に関する限り、この数年と同じようなペースで、投稿と選歌、それに最後の百人一首の制作を進めて行きたい。



001:笑    遠き縁につながる人か喪服着た一群の中に笑い声する
002:一日   一日を無為に過ごせし今日なれば日記付けるに戸惑いており
003:助    助教授も助役もその名改まり新しき名に馴染めずにおり
004:ひだまり 公園で遊ぶ孫より預かりし人形抱いてひだまりに居る
005:調    給食の調理室から温かき匂い流れて秋の深まる
006:水玉   日を受けて水玉模様のスカートのゆらぐ姿をふと見ておりぬ
007:ランチ  制服の乗組員に日の差してランチ埠頭を離れて行けり
008:飾    夜となれば電飾の点く街路樹が枯木の如くただ立ちている
009:ふわふわ 保育園の園児の吹きしシャボン玉ふわふわと我が前を漂う
010:街    この街にどこかお洒落な記憶あり麻布十番巡りて帰る