題詠100首投稿(21〜30)

 トラックバックのトラブルも、どうにか解決したようだ。主催者のブログにどなたかコメントしておられたが、「トラックバックの内容も良く知らないままに、何の疑問もなく投稿していたが、トラブルが起こってみると、そのありがた味を痛感する」というのも、私の正直な感想だ。やや大袈裟に言い換えれば、「何の疑問もなく世の中のシステムを利用していたのに、そのシステムが崩れると、この世の中がいかに砂上の楼閣だったかということを痛感する」と言っても良いだろう。
 それはそれとして、「集中豪雨」のためにまたまた「立入禁止」になるのも怖いので、今日のところは10首で止めておきたい。それに、030あたり、またまたトップランナーになってしまったので、ペースを落とそうという気持もある。


    題詠100首投稿

021:くちばし
 くちばしはなぜ鳥だけにあるのかと孫に聞かれて戸惑いており
022:職
 家も職も失いし人のことを忘れ われぬくぬくと紅白を見る
023:シャツ
 新しきシャツ着る肌に冷たさがしみ通り来て秋深まりぬ
024:天ぷら
 遠き縁の葬儀の帰路の空港で湿りけ多き天ぷらを食う
025:氷
 かき氷 海風 浴衣 盆踊り 月中天にふるさとの夏
026:コンビニ
 コンビニの駐車スペースに車止め弁当を食う人に日が差す
027:既
 胡蝶蘭の花もあらかた散り落ちて叙勲は既に過去となりたり
028:透明
 あれもしたいこれもやりたいことばかり 透明人間になれるものなら
029:くしゃくしゃ
 名人はくしゃくしゃ頭を掻きむしり碁盤の上に身を乗り出しぬ
030:牛
 れんげ田に牛放たれてゆったりと草食みていしふるさとの昼