題詠100首投稿(11〜20)

ここ数日寒い日が続く。選歌を進めるためにも自作の投稿を先行させたいので、こなれていないものも含め、少し投稿を急ぎたいと思っている。(考えてみれば、長丁場なのだから、そんなに慌てる必要はないと判ってはいるものの、どうも持って生まれたせっかちは治らないようだ。どうか「老い先短い身だから」とはおっしゃらないで下さい。)


011:青    青きままに老いたしと思う心ありて棘あることを今日も書きおり
012:穏    穏やかに晴れたる秋の午後にして日本海のみ黒ずみ荒し
013:元気   元気でと短い挨拶交わせし後振り返らずに君は行きたり
014:接    接点なき生を送りし友もありてややぎごちなき会話の続く
015:ガール  くちばしの黄色いヒヨコが駆け回る小泉チルドレン小沢ガールズ
016:館    我が著書の書棚にあるを眺めし後資料を探す午後の図書館
017:最近   最近の歌は知らぬと前置きし昭和はじめのカラオケ歌う
018:京    孫と来て東京タワー見上げれば雲の流れる冬のたそがれ
019:押    乳母車押して前行く母親のジーパンの尻はつかに揺れる
020:まぐれ  気まぐれにはじめし選歌も五年経てば抜き差しならぬ関わりとなる