題詠100首投稿(011〜020)

題詠100首投稿(011〜020)


011:ゲーム
新しきパソコンなれば新しきゲームにしばし時を過ごしぬ
012:堅
義理堅き人から賀状来ぬままに夏の終わりは訃報届きぬ
013:故
若き日に見たると同じ月ありて故郷の海の夜の静まり
014:残
我が知らぬ町の名いまだ残りいる練馬仲町五丁目町内会
015:とりあえず
推敲は後でせむとてとりあえず浮かびし歌を手帳に記す
016:絹
絹の道を描きし画伯も既に亡く駱駝の上に夕月掛かる
017:失
入日いま山に隠れて唐突に滋賀の家並は光失う
018:準備
ごみ捨て場のパイプ組まれて公園は花見の準備整えており
019:層
唐突に高層アパート顕れて緑の中に廃墟めきたる
020:幻
正月はいつもと違う日なるとの幻想未だ持ちて過ごしぬ