題詠100首投稿(041〜050)

題詠100首投稿(041〜050)



041:さっぱり
「このところさっぱりわやや」と大声でケータイの男通り過ぎたり
042:至
冬至近き日のはや落ちし公園に子ら遊びおり高き声して
043:寿
友既に喜寿なるという年賀状読みつつ午後の餅食いており
044:護
手術受ける人はその日の主役にて朝から看護婦侍らせている
045:幼稚
甲高き鳥の声かと振り向けば幼稚園児の一団が行く
046:奏
不協和音らしきも奏で噛み合わぬ会話の続く午後の集まり
047:態
友らみな古希過ぎたれば酔態を演じるまでには酒も進まず
048:束
書き終えし賀状の束より抜き出しぬ訃報ありたる人へのものを
049:方法
あれこれと方法探ってみたものの智恵なきままに結論変えぬ
050:酒
おおらかにイザナギイザナミ笑み給い酒酌み交わす夜の神楽に