題詠100首投稿(091〜100)&完走報告

        題詠100首投稿(091〜100)


091:債
今となれば赤字国債の是非などが議論されたる時なつかしき
092:念
とりどりの記念切手を貼り合わせ昨日の礼の手紙を出しぬ
093:迫
帰路いまだ五時過ぎなるに宵闇は迫りていつか秋の深まる
094:裂
山は裂け海はあせなむ世となれば思い煩うことのみ多し
095:遠慮
遠慮がちにマイクを取りし若き娘(こ)がスターのごとき一礼をせり
096:取
夕刊を取らむと雨後の庭に出れば冬の入日は矢の如く射す
097:毎
毎日が日曜日なる身にあれど正月終わるは少し淋しき
098:味
意味もなく我を張る友の一人あり古希過ぎてよりの同期の集い
099:惑
留守をして我がパソコンに溜まるのは迷惑メールと選歌の在庫
100:完
孫たちが小学校に行きてより「完食」という言葉を知りぬ



<完走報告>
 どうやら完走しました。急ぐ積りもなかったのですが、どうも幾つになっても「せっかち」が直らないようです。今日は3月の雪、これからは選歌に専念致します。