題詠2012投稿(091〜100)&完走報告

         題詠2012投稿(091〜100)


091:締
久々にネクタイ締めて街に出る今宵の風は少しやわらか
092:童
童謡より軍歌を好みて歌いたる幼き日々のわれにもありき
093:条件
条件というほどではないが畳席はどうも苦手と返事書きおり
094:担
担当ですと挨拶に来し看護婦の声の明るき夕べの病室
095:樹
丈低き街路樹のみが連なりて銀座通りは緑少なき
096:拭
拭い去ることの叶わぬ悔いもありて今宵は寒く更けて行くのみ
097:尾
海岸に続く小道の静まりに犬つながれて尾を振りており
098:激
知らぬ間に激しき雨の降りたるかベランダの鉢水湛えおり
099:趣
古き写真開きて見れば失われし時を刻みし趣きのあり
100:先
五年生の先輩たちに囲まれて我れ二年生古き日の会


<完走報告>(ルールに従い、主催者のブログに投稿したもの) 

  焦る必要はないと思いながら、ついつい完走してしまいました。充足感というよりは、「これでお仕事(?)が一つ減った」という虚脱感(?)の方が大きいような気がします。これからは選歌集に専念するしかありませんが、選歌の在庫がどっさり貯まることを期待しています。