あなたの20歳(スペース・マガジン2月号・続)

 昨日に引き続き、スペース・マガジン(日立市で刊行されているタウン誌)からの転載である。同誌の2月号で、執筆者等に対し「あなたの20歳の時は・・・?」とのアンケートがあり、それに対する回答である。なお、編集の不手際により、掲載されたものは多少内容や形式が変わっているが、ここでは原稿のままを掲載する。


   あなたの20歳の時は・・・?(西中眞二郎・75歳)


1)あなたは20才の時、何処に住んでおられましたか?
 東京都世田谷区上馬、その後文京区駒込林町の下宿に住んでいました。
2)その時、何(職業・身分)をしておられましたか?
 東京大学教養学部の2年生から法学部3年生にかけての時期でした。
3)その頃、どんな事が流行っていましたか?
 はっきりした記憶がありません。なお、当時どんな歌が流行っていたか調べてみましたら、今でも良く覚えている歌が、「有楽町で逢いましょう」その他20曲くらいありました。歌謡曲の全盛時代だったのだと思います。
4)その頃、貴方にとって一番大切なものは何でしたか?
 とりたてて大切なものを意識していたようにも思いません。
5)何か夢中になるもの、することがありましたか?
 あまり夢中になった記憶はありません。比較的無気力な学生だったような気がしますが、法学部に進んでからは、多少勉学意欲が湧いて来たような気もします。
6)当時の事で一番心に残っていることは何ですか?
 破防法の制定、教育3法の改正など、いわゆる「逆コース」の政治の流れが強く、かなりの危機感を抱いていました。
7)首相は誰だったか、覚えておられますか。
 岸信介さんでした。そのお孫さんの現在の安倍総理も当時の「逆コース」と似た流れの中にあるようで、当時と同じような危惧を抱いています。

<新成人に一言メッセージをお願い致します。>
 これからの我が国はいろいろな面でむずかしい局面に臨むことになろうかと思いますが、威勢の良いメッセージや短絡的な結論に流されることのないよう、自分自身の頭で多面的にものごとを考える習慣を身につけて頂きたいと思います。(私自身の自戒も含めて)
(スペース・マガジン2月号所収)