題詠100首投稿(001〜010)

 例年通り題詠100首(五十嵐きよみさんという歌人の方が主催しておられるネット短歌の会)の投稿をはじめます。題に添って1首ごとに、主催者のブログにトラックバックして行く方式なのですが、1日1首ではまどろっこしいので、トラックバックした後で、まとめて掲載することにしています。


   題詠100首投稿(001〜010)

001:新 毎日が新しき日であることを七十五となりあらためて思う
002:甘 パンを焼く甘い香りの漂いて冬の駅前日差しやわらか
003:各 ひなびたる無人駅にも停まり行く各駅停車の旅を楽しむ
004:やがて 我が影の薄まりやがて向き変わる街燈続く道を歩めば
005:叫 声高に脱原発を叫ぶほど楽天的に我はなり得ず
006:券 乗車券入れた積りが見当たらずポケット探りうろたえている
007:別 雨降りし後の舗道は暖かし旧き友らと別れて帰る
008:瞬 立ち並ぶビル途切れたる一瞬に燃えるが如き夕陽見えたり
009:テーブル テーブルに置きしグラスに日の差せば小さき虹の輝き見せる
010::賞 賞味期限とうに過ぎたる齢なると茶化して役を辞退しており