題詠100首投稿(051〜060)

         題詠100首投稿(051〜060)


051:般 般若村 般若野 東・南・北般若 古き村の名何やら床し
052:ダブル ベレー帽ダブルの背広に蝶ネクタイ若き日思えば冷汗三斗
053:受 干し柿は軒に吊るされ風強き午後の日差しを受け止めており
054:商 一月も下旬となりし商店街雛祭の歌早くも流る
055:駄目 そんなことしては駄目だと言われしことしてみたくなる老いたればこそ
056:善 おしなべてニュースは暗いことばかり寸善尺魔なることばもありて
057:衰 衰えは知らず知らずに忍び寄りある日突然牙剥き出すや
058:秀 死の床に就かば秀歌の生まれむかと由なきことをふと思いけり
059:永遠 永遠に交わらぬものの不思議さよ「恋愛双曲線」なる小説ありき
060:何 大ニュースも前日までの新聞には何の記事もなし当然なれど