題詠100首投稿(016〜020)

           題詠100首投稿

016:荒
 波荒れる岬回れば静まれる漁港に船の群れ泊まりおり
017:画面
 ドレスからこぼれんばかりの胸見せて歌手は画面でしな作りおり
018:救 
 救急車過ぎたる道でワウワウと口真似をして子の遊びおり
019:靴
 茶の革靴はじめて買って履いたのは高校三年の秋の日だった
020:亜
 亜熱帯と思えど二月の夜となれば冷たき風の吹き抜ける町