題詠100首投稿(021〜025)

       題詠100首投稿
021:小
小春日の庭の小菊を巡りつつ白き蝶舞う そのはかなさよ
022:砕
戦意高揚の意図もあらむにフジタ描きしアッツ玉砕のその無残さよ
023:柱
植木鉢並ぶ露地裏門柱の脇からゆらりと猫現われぬ
024:真
真昼には疎らに見えし町なるに帰路はネオンの輝きている
025:さらさら
砂粒は指の隙よりさらさらとこぼれて故郷の海は凪ぎたり