題詠100首投稿(046〜050) 

               題詠100首投稿


046:貨
 鈍行の汽車待ちおれば重き音立てつつ貨物列車が行きぬ
047:四国
 霧こめし盆地もありて眼下には四国は黒く広がりており
048:負
 負け戦濃厚なれば無理筋と思われる手を試みており
049:尼
 若き日に弥勒と会いし尼寺の夏の畳は足に冷たき
050:答
 答出すにためらい持たぬ政権に今日も怖さを覚えておりぬ