平成28年年賀状



 年頭に当たり、皆々様のますますの御健勝と御発展をお祈り申し上げますとともに、今後とも変わらぬ御厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
[近況]何かとストレスや不安を感じることの多い昨今の世相ですが、家内ともどもまずは元気に過ごしております。家内とのザル碁のほか、ブログの作成その他あい変わらずパソコンの前に坐っていることが多い日常です。なお、やや詳しくはブログに記載致しております。

  平成28年元旦                 西中眞二郎(毛筆にて署名)
                             住所・電話番号(略)
                     E-mail nisinak001@@ybb.ne.jp
   URL http://d.hatena.ne.jp/nishinaka/ 

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以上が今年の私の年賀状です。本物はタテ書きです。年賀状を省略した方々や、このブログを通して御面識(?)を頂いた皆様にも、この場を利用して、上記年賀状により新年の御挨拶を申し上げます。なお、親戚や共通の知人あてのものは、文面を少し変えて家内と連名にしております。また、機械的に送られる迷惑メールを避けるため、このブログに転記したメールアドレスには「@」を一つ余計に記載しております。
 以前から申し上げておりますように、宛名と私自身の署名は、数年前まではすべて筆で書いておりましたが、宛名は一昨年から全面的にパソコンに頼ることに致しました。高校生のころから毛筆による宛名書きを続けておりましたので、何だか手抜きをしたような「罪の意識」も感じておりますが、相当の負担軽減になったのは事実です。
ところで、上記年賀状で、「詳しくはブログで」と書いておりますので、以下その「詳しく」を書かせて頂きます。
    <「詳しく」の中身> 平成28年1月1日現在

 早いもので、通産省を退官してから28年半になります。考えてみれば、役所勤めの年月よりも、退官後の年月の方が長くなったということで、だんだん骨董品の域に近付いているのかも知れません。最後の職場の南関東自転車競技会会長の職を退いてからでも12年半になりますが、まずは元気に、さほど退屈もせずに日を送っております。いろいろ気が多いものですから、自分なりに結構忙しくしていると申しても良いのかもしれません。
 ワープロからパソコンに切り替えてから12年強、ブログをはじめてから11年弱というパソコン歴ですが、いまや、パソコンやブログのない生活は考えられないような状況でもあります。
以下、年賀状の補足として、少々近況報告をさせて頂きたいと存じます。
①五十嵐きよみさんという歌人の方が主宰しておられる「題詠100首」というネット短歌の催しに、11年にわたって参加しているのですが、去年は参加者の方の作品7,759首を勝手に順次選歌し、このブログに28回にわたって選歌集を掲載しました。また、その締めくくりとして、催しの終了後、全く勝手・気ままな試みとして、「題詠100首・百人一首」を作り、12月6日のブログに掲載しております。これも昨年で11年目になります。
 もっとも、去年は参加者の数がかなり減ったので、正確な意味での「百人一首」の作成は困難になりましたので、一部の作者の作品は2首採ることに致しました。したがって、去年に関して言えば、「似非百人一首」です。
②11月、朝日新聞とベネッセが共催している「語彙・読解力検定」なるものを受験致しました。いまさら何かの資格が欲しいという年齢でもないのですが、現在の自分自身の立ち位置や頭脳の老化の程度を知りたいとも思い、1級に挑戦してみたものです。久々の「受験」で、心地よい緊張感も少々味わいましたが、終わった時点での感想は、「まず無理だろうな」というものでした。中身は3種類あるのですが、「辞書語彙」は、年の功もあってほとんど正解だったと思います。「新聞語彙」は、時事用語等で頭に入っていないものも多く、自信は持てませんでした。「読解力」は、どのような問題が出るのか全く予備知識がなかったのですが、難解な長文が多く、頭が固くなっていることを痛感しつつ、大学受験の際の現代文の試験を思い出していました。
 結果は、かなり余裕を持っての合格でした。合格ラインが私の予想していたものよりも低かったせいもあるような気がしますが、終わったときの印象は「会心の成果」とはほど遠かったような気がします。
③去年は5年に1度の国勢調査の年でした。市町村の人口等を整理するのは若いころからの道楽であり、「市町村盛衰記」(平成16年・出版文化社)という著書もあり、また、昭和60年調査以来、通産省の機関誌である通産ジャーナルという雑誌に、毎回その結果を寄稿していました。前回の平成22年調査につきましてもその積りでいたのですが、同誌が廃刊になったため、自治実務セミナー(第一法規)に掲載させて頂きました。これまでのペースだと、年内に速報値が出て、原稿をまとめているのですが、昨年調査につきましては結果が出るのが遅れているようで、まだ整理することができません。また、何かに掲載するあても、目下のところはありません。いずれにせよ、数字が公表されれば、従来通り整理して、せめてこのブログに載せたいものだと思っております。
 もっとも、昨今の「億劫病」からすれば、なかなか執筆する意欲が湧いて来ないということも考えられないではありません。
④2月中旬、久々に沖縄旅行に行って来ました。家内は沖縄は初めてということで、家内孝行の積りで、パック旅行を申し込んだものです。ところが、出発前後から風邪をこじらせ、かねてからの膝痛も加えて、旅先ではかえって家内に心配を掛けてしまいました。
日立市で刊行されている「スペース・マガジン」というタウン誌に、ある御縁で「愚想管見」というコラムを持たせて頂き、一昨年まで毎月思いつくままに勝手なことを書いて参り、このブログに毎月(10日前後)転載して参りました。早いもので、一昨年で丸10年になりましたので、そろそろ退き時かとも思い、一昨年末で退場することに致しました。
 それまで、何か書きたいことがあったときには、まず同誌が頭に浮かんでいましたので、このブログには同誌からの転載が多かったのですが、去年からはその選択肢がなくなりましたので、このブログを重用することになるのだろうと思っていました。ところが実情は、定期連載というノルマがなくなりましたので、かえって何も書かないというのに近い状態になってしまいました。
⑥数年前から、「ねりま演劇を観る会」という会に参加し、2月に1回、家内ともども近くの練馬文化センターでさまざまなジャンルの観劇をしております。余計な選択や判断をすることなく、いわば自動的に見る機会が与えられるということがメリットかと思っております。
⑦郷里山口県の「東京東和町人会」の会長を11年間、同じく「東京大島郡人会」の会長を2年間務めた後、平成22年に次の方にバトンタッチ致しましたが、両会とも引き続き顧問を務めております。また、歴代九州経済産業局長(私の在勤当時は福岡通商産業局長)の会の、代表世話人を務めておりましたが、今年から若手に後をお願いすることに致しました。
⑧私の出身高校のある広島県呉市の委嘱を受けて、ここ数年、「くれ観光特使」なるものを仰せつかっております。呉市から頂いた観光特使の名刺の裏が、市内の各種施設の無料入場券になっていますので、私のその名刺の裏側は有価証券(?)です。ご希望があればお送りしますので、お申付け下さい。
⑨平成18年5月に「日本語雑記帳―――ことば随筆」(新風舎文庫)を、平成22年11月に「第三歌集・古希前後」を北溟社から刊行しましたが、このところ新著の出版のタネもなく、おとなしくしております。
⑩ザル碁の話になりますが、私の棋力は弱い4段といったところです。目下の手近な碁敵は家内であり、家内は私に4子くらいですから、級位の上の方といったところなのでしょうか。特別のことがない限り、ほとんど毎日2〜3局くらい打っていますから、局数だけで言えばギネスブック・クラスだと思いますが、お互いにあまり上達しているとも思えません。家内との碁のほかに、プロの先生に打って頂く会にも、参加しております。ついでに家内のことに触れておきますと、相変わらずささやかな庭いじりに没頭しており、近所の方から褒められるのが最大の喜びのようです。
⑪年齢のせいか、何かと億劫になり、雑文書きも減り、長年にわたる道楽である短歌も、質量ともに下り坂にあるようです。また、やらなければならない雑事も、なかなか手を付ける気にならず、「億劫病」に罹ったかなと思っているところです。体力気力ともに少し活性化を図らねばとも思い、他方、まあこれが老いというものかという下り坂エンジョイの気持も抱いているところです。

 

 この1年の近況をやや詳しく申し上げれば、以上のようなことです。こうして整理してみますと、従来にも増して「余りたいしたことはしていないな」ということを、改めて感じます。この歳になれば、「夫婦ともに元気で、さほど変わったこともない」というのが何よりの朗報なのかも知れませんし、ニュースが年齢とともに減って来るというのも自然な姿なのかも知れません。
 読み直してみますと、去年の焼き直しが多くお粗末な話ですが、どうかご勘弁下さい。