百人一首取りやめの弁

 五十嵐きよみさんという歌人の方が主催しておられるネット短歌の催し(年初に100の題が示され、その順を追って投稿して行くシステム)に私も参加して12年になった。私の投稿を先行させつつ、勝手な「選歌集」をまとめ、終了後に「百人一首」を作るというのが例年のパターンであり、今年も「選歌集」までは続けたのだが、「百人一首」は取りやめにしようかと思っている。
その最大の理由は、選歌数の減少である。投稿の数が減ったせいか、選歌集に載せた作品の数が随分減った。選歌集掲載ゼロという題もあるし、2,3首しかない題もかなりある。これでは「百人一首」を作ることは不可能に近い。工夫の余地はあるのかも知れないが、今年1年を振り返ってみて、その意欲が湧かないという面もある。
主催者の御意向で、今年からフェイスブックによる投稿ということに変わったのだが、そのせいか例年お馴染みだった方の投稿が随分減り、私の選歌集に対するコメントなどの反応も激減した。催しのベースとなる参加者の性格もかなり変わったのではないかという気もする。それやこれやで、投稿をし、選歌をしながらも、フェイスブックというスタイルにも何となく違和感を感じていたのだが、百人一首の段階に至って、いよいよギブアップという感覚になってしまったのも正直なところだ。
11年続けて来たたことを止めるのも心残りではあるのだが、考えてみれば、気が進まないままに無理をする必要もない話で、この辺で肩の荷をおろすのも悪くないかなとも思っている。
もし私の「百人一首」を期待している方がおられたら申し訳ないので、以上お断りしておく次第である。