ご無沙汰しました

 このブログも、随分お休みしてしまった。体調でも崩しているのではないか、あるいは認知症になったのではないか等々のご心配の向きがあってもいけないので、暫くぶりに筆を執る次第だ。
 ご無沙汰の理由はいろいろある。基本的には、齢80歳に近づき、物書きが億劫になったということになるのだろう。また、より直接的には、去年まで参加していた短歌の題詠ブログへの参加をとりやめたこと、加えて、一昨年までスペース・マガジンというタウン誌にコラムを持ち、それをこのブログに転載していたのだが、そのコラムを去年から引退したことの2点が大きい。
 いずれにせよ、まだ年齢相応には元気でやっているのでご安心下さい。(誰も心配などしていないと言われそうだが・・・。)


        対案が必要とは限らない


 憲法改正を巡って安倍総理から「民進党も具体的提案をしてほしい」という発言があったようだ。以前の安保法制の際にも同じような発言があり、安倍さんお得意の論理のようだ。一見もっともらしいようにも見えるが、これはおかしいと思う。
 何かをやらなければならないということがはっきりしている場合であれば、原案に反対なら対案を出せと求められるのが普通だろうが、憲法改正に関してはそうではない。手を付ける必要はないという見解も十分成り立つところだろうし、現に、多くの野党はそのような見解を持っている。「改正反対」というのは、立派な対案であり、「具体的提案」でもあると思う。
 なお、総理発言の中に、東京オリンピックの年までにというものもあったようだが、これは明らかにナンセンスだと思う。そもそも両者は全く関係のない話だし、オリンピックをそのように政治利用する下心があるのだとすれば、いっそのこと、東京オリンピックの返上運動でも起こしたい心境である。