平成22年年賀状

年頭に当たり、皆々様のますますの御健勝と御発展をお祈り申し上げますとともに、今後とも変わらぬ御厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
[近況]無為徒食に徹しつつ、家内ともども年齢相応にまずは元気に日を送っております。相変わらず、家内とのザル碁とパソコンの前に坐っている時間が多い日常ですが、私のブログへのアクセス件数はこの4年余りで30万件を超えました。詳しい近況は、ブログに記載しております。そろそろ何か出版でもと思ってはおりますが・・・。

  平成22年元旦                   西中眞二郎(毛筆にて署名)
                              住所・電話番号(略)
                        E-mail nisinak001@@ybb.ne.jp
URL http://hatena.ne.jp/nishinaka/ 

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去年とあまり代わり映えしませんが、 以上が今年の私の年賀状です。本物はもちろんタテ書きです。このブログを通して御面識(?)を頂いた皆様にも、この場を利用して、上記年賀状により新年の御挨拶を申し上げます。なお、親戚や共通の知人あてのものは家内と連名にしており、したがって文面も多少は違います。また、機械的に送られる迷惑メールを避けるため、このブログに記載したメールアドレスには「@」を一つ余計に記載しております。
文面はパソコン印刷ですが、宛名と私自身の署名は、数年前まではすべて筆で書いておりました。ひところは1,000通を超えておりましたし、現在でも600通近くにはなりますので、筆書きもいささか重荷になり、そろそろパソコンでの宛名書きに切り替えようかとも思い、実は3、4年前から、一部はパソコンによる宛名書きに切り替えました。高校生のころから毛筆による直筆を続けておりましたので、何だか手抜きをしたような「罪の意識」もあり、「やはり、全部手書きにした方が良かったかな」という気がしないでもありません。
ところで、上記年賀状で、「詳しくは私のブログで」と書いておりますので、以下その「詳しく」を書かせて頂きます。
    <「詳しく」の中身> 平成22年1月1日現在

早いもので、通産省を退官してから22年半、最後の職場の南関東自転車競技会会長の職を退いて6年半になりますが、まずは元気に、さほど退屈もせずに日を送っております。いろいろ気が多いものですから、自分なりに結構忙しくしていると申しても良いのかもしれません。
ワープロ歴は長いものの、パソコンに切り替えてからは6年強、ブログをはじめてからは5年弱という初心者ですが、いまや、パソコンやブログのない生活は考えられないような状況でもあります。
以下、年賀状の補足として、少々近況報告をさせて頂きたいと存じます。

1  私の郷里の「東京東和町人会」の会長を、引き続き務めさせて頂いておりますが、もう10年以上になり、そろそろ次の方にバトンタッチしたいと思っております。「東和町」は、瀬戸内海で小豆島に次いで大きい周防大島の東端の町で、平成の大合併で島内の4町が合併した結果「周防大島町」の一部になっているのですが、旧町人会は4町ともそのまま存続しているものです。
その4町全体をカバーする大島郡人会という会もあり、作詞家の星野哲郎さんが会長をしておられた時期もありましたが、このところ旧4町の町人会の会長が回り持ちで会長を勤めるルールになっており、一昨年11月から東京大島郡人会の会長も務めることになりました。任期は3年で、3年経てば別の町人会の会長に引き継ぐことになります。大島郡人会は、明治時代から続いている歴史のある会ですが、町人会、郡人会ともに高齢化が進んでいるのが現状であり、なかなかむずかしい問題も抱えております。次の会長に何とか無事にバトンタッチすることが、最低限の責務だと思っております。
2 「独遊会」という大学のクラス会(昭和31年に東大教養学部文科1類に入学し、L1・5Bという語学のクラスに属していた60名程度の会)を毎年1回開催しているのですが、昨年春の会で、「卒業50年を記念してクラス会雑誌を作ろう」との提案があり、よせば良いのに、「編集から印刷製本まで、私がやろう」と引き受けてしまいました。昨年は原稿集めと編集、年明け早々には印刷・製本に掛からなければなりません。結構大仕事ですが、もともと嫌いな話ではありませんので、楽しんでいることも事実です。
3 ザル碁の話になりますが、私の棋力は弱い4段といったところです。30年以上前、ある機会に福島の猛牛と謳われた宮下秀洋九段に打って頂いて3段の免状を手にしたものです。家内は私に3子と4子を行ったり来たりというところですから、級位の上の方といったところなのでしょうか。特別のことがない限り、1日に3局くらい打っていますから、年間で言えば、1,000局くらいにはなるのだと思います。局数だけで言えばギネスブック・クラスだと思いますが、お互いにあまり上達しているとも思えません。むしろ私の場合、家内との対局のお蔭で手が荒れて来ているのではないかという気がしないでもありません。
4  「高速道路料金無料化への疑問」が、7月22日に朝日新聞の「声」に掲載されました。東京本社版に掲載されたもので、23日付のブログに転載しています。これで、声掲載は10回を超えます。投稿マニアというわけではありませんが、ボツになったケースもそのくらいの数にはなるだろうと思います。
5  10月24日のNHK/BS短歌で、田中槐さんの選で入選しました。お題3つのうち、「銀」という題に対するもので、
     日を受けし黄の明るさよ公園の銀杏はすべて天指して立つ
というものです。細かく言うと、6人の選者がそれぞれの題について1首を選び、都合18首のうちから9首、3首、1首と篩分けをして行くというシステムだったのですが、18首には残ったものの、9首に絞る段階で落選してしまったという結果です。詳しくは同日のブログに掲載しています。
6  日立市で刊行されている「スペース・マガジン」というタウン誌に、「愚想管見」というコラムを持たせて頂き、毎月思いつくままに勝手なことを書いております。早いもので、去年で丸5年になりました。これもこのブログに毎月(10日前後)転載しております。
7  五十嵐きよみさんという歌人の方が主宰しておられる「題詠100首」というネット短歌の催しに参加しているのですが、参加者の方の作品23,348首を勝手に選歌し、このブログに88回にわたって掲載しました。また、その締めくくりとして、催しの終了後、全く気まま・勝手な試みとして、「題詠100首・百人一首」を作り、12月4日のブログに掲載しております。これも昨年で5年目になります。
8   去年はじめから、広島県呉市の「くれ観光特使」なるものに委嘱されております。私の出身高校が呉三津田高校ですので、その御縁からかと思います。呉市が名刺を作ってくれたのですが、その裏面が、呉市の各種施設の無料入場券になっていますので、「表側はどうでも良いが、裏側は経済的価値がある名刺だ」と、知人に配っております。
9  平成17年5月に刊行した「日本語雑記帳―――ことば随筆」(新風舎文庫)につきましては、千部弱増刷になったところまでは良かったのですが、一昨年早々に出版社が倒産してしまいました。もっとも、インターネットで検索しましたら、アマゾンあたりのリストには入っていますので、まだ流通はしているようです。(同書につきましては、18年の5月13日と8月5日付けのブログに、やや詳しく書いております。また、新風舎の倒産につきましては、一昨年1月3日のブログで触れております。)

この1年の近況をやや詳しく申し上げれば、以上のようなことです。こうして整理してみますと、「余りたいしたことはしていないな」ということを、改めて感じます。もっと生活に密着した出来事も少しはあったような気がしますが、とりたてて申し上げるほどの「事件」はなく、概して「無為徒食」に徹しております。考えてみれば、この歳になれば、「変わったことがない」というのが何よりの朗報なのかもしれません。