題詠100首投稿(031〜040)

           題詠100首投稿(031〜040)

031:はずれ ひさびさに訪ねてみれば街はずれと思いしあたりの洒落た街並み
032:猛 今日もまた猛暑日となる予報にてクーラー効きし部屋に籠りぬ
033:夏 老いゆえか夏の感慨薄くなり今年の蝉の声は小さし
034:勢 ドアひとつ違えて乗れば人も変わり我が運勢も少し変わるか
035:後悔 刺さりたる小さき棘の数多し後悔と呼ぶほどではないが
036:少 爪少し伸びているのを気にしつつ妻と碁を打つ雨の月曜
037:恨 悔恨は重きも軽きも綯い交ぜて中には微笑ましきものもあり
038:イエス イエスノーで安易に答を出せるほど楽な課題ではないと思えど
039:銃 銃の前瓦礫の下に人らあるを我れ漫然とテレビに見ており
040:誇 気紛れな個性は持たずどの花も同じペースで咲き誇りおり