週刊文春の広告の怪(?)

 一昨日(10日)の朝日新聞の広告を見ていたら、週刊文春の広告に、どうも見覚えがある。興味本位で何日分かの広告を眺め直してみたら、5日の水曜日の広告とほとんど同じである。あまり経験のないことなので、いささか気になった。
 夏の特大号(8月13・20日)の広告である。2号合併の広告だから、2回出てもおかしくないとも思ったが、あまり記憶にない話ではある。
 良く見ると、広告の内容はほとんど同じだが、違いもある。「小泉進次郎が抱いた復興庁の女」という記事は、5日の広告では大きな活字のトップ広告になっているが、10日の広告では、目立たない小さな広告になっている。クレームでも付いて、あるいは内容に自信をなくして、扱いを下げたのかと勘繰りたくもなる。
 もっと極端なものもある。5日の広告では、「女子アナ「婚活」グランプリ」という記事も大きな見出しになっているが、10日の広告では見当たらないし、「後藤健二さん・「イスラム国」未公開写真と謎の警備会社」という記事も、扱いこそ小さいが、同様に姿を消している。これも「小泉さん」同様に、あるいはそれ以上に何かあったのかどうか、少々気になる。
 もっとも、いずれも広告を見ただけの話で、週刊誌の現物を見たわけではないので、私の誤解や錯覚という可能性も大いにある話ではあるが、夏の怪談として、ちょっと不可解な気がしないでもない。
 ところで、まるっきり違う話だとは思うが、最近の朝日新聞の記事には、「お詫びと訂正」が散見される。慰安婦問題での誤報の反省から来たものかと思うし、それ自体は結構なことだと思うが、あまりにも些細な「誤り」についての訂正が目につくこともある。たとえば、人事記事の字体の違いや肩書の不正確さなど、御当人にしてみれば重大なことだろうが、果たして「お詫び・訂正」をするほどのことなのかどうか。正しいことには相違ないとは思うものの、世間の批判を恐れるためにあまりに神経質になるのもいかがなものかとも思うし、更に、些細な「お詫び・訂正」が続くと、もっと重大な「お詫び・訂正」がその蔭に隠れてしまうような気がしないでもない。