2016-01-01から1年間の記事一覧

題詠100首投稿(平成28年)

五十嵐きよみさんという歌人の方が主催されているネット短歌の催しに、この10年ばかり参加して投稿している。毎年1月末に100の題が示され、その順に添って11月末までに投稿するという催しである。なお、私の勝手な思いつきで、毎年私のブログに、私…

題詠100首選歌集(その7)

選歌集・その7(3・12〜3・21) 002:欠 (Mamiko Kuwahara)満ちた月より欠けている月が好き 確かな未来を手にする予感 006:及 (睡蓮。)過ぎたるは及ばざるよりなお悪し花もワインもお金も愛も 013:伏 (有櫛由之)うまさけの三輪、否伏見 龍伏し…

高浜原発仮処分への疑問

高浜原発仮処分への疑問 先般、大津地裁により、高浜原発に関し運転差し止めの仮処分が決定された。原発の安全性については、さまざまな意見があり得るところではあろう。しかし、仮処分という形で運転を中止させることに馴染むものなのかどうかには疑問が残…

題詠100首選歌集(その6)

選歌集・その6(3・6〜3・12)001.地 (うなはら 紅)地の塩になれとばかりに説く人の背中を照らす日の暖かさ 003:超 (睡蓮。)日が少し長くなったと君が言う時差を飛び超えとつ国も春 005:移 (由子)愛嬌をふりまくのちの移ろう目 ショップの子犬の…

題詠100首選歌集(その5)

選歌集・その5(2・25〜3・6)002:欠 (みち。)欠けたなら欠けたかたちで生きていく わたしのために吹け南風 003::超 (井関広志)自らの暗い重みに耐えきれず内へと崩れゆく超新星 015:盲 (五十嵐きよみ)懐かしい昭和のドラマの主題歌として思い…

題詠100首選歌集(その4)

選歌集・その4(2・19〜25)001:地 (睡蓮。)角曲がり地面に伸びた君の影冬の朝日に背中丸める 003:超 (五十嵐 仁美)百年を超えて私に辿り着きし小さな古布に誰かの匂い 005:移 (佐藤和司)声をかけ呼吸を合わせ組みあいて車いすへと身体を移す 01…

題詠100首選歌集・その3

選歌集・その3(2月11日〜19日)007:厳 (いまだなつき)ベートーベンとりわけ厳しい顔をして音楽室のピアノを見てた 008:製 (松本直哉)その目にはいかなる空を夢むらむ翼ひろげし剥製の鳥 (木村 久昭)明日からフェリーは行かぬおほちちの拓きし北…

題詠100首選歌集・その2

選歌集・その2(2月8日〜11日)005:移 (松本直哉)園丁のもはや歌はぬ薔薇園に移植鏝ひとつ春の陽を浴ぶ 008:製 (八慧)寄り添って二人座れば春の日にゆるゆる軋む木製の椅子 010:容 (はこべ)楽しみを容赦ない雨に邪魔されて独り見ているテレビで『…

題詠100首選歌集・その1

選歌集その1をお届けする。これまで10年間やって来たことだが、今年はフェイス・ブックということで随分勝手が違ってしまった。まず、フェイス・ブックには全く馴染みがなく、入ること自体にも抵抗があったし、この際取り止めにしようかとも思ったのだが…

語彙・読解力検定

1月1日のブログ(年賀状)に書いたのですが、去年11月、朝日新聞とベネッセが共催している語彙・読解力検定を受験し、1級に合格しました。その合格体験記が、今日の朝日新聞の夕刊に載りましたので、お笑い種までに御披露します。(1月1日のブログと…

総理の対野党の姿勢には問題

安倍総理の施政方針演説の直後、先週の土曜日に書いて朝日新聞の「声」に投稿したものだが、どうも載りそうにない。しかも、今日の社説の一部に、これと似たようなことも書かれている。そうなると、これが「声」に載る公算はいよいよ小さいので、このブログ…

慰安婦問題の決着

年末に朝日新聞の「声」に投稿したのだが、どうも載りそうにないので、こちらに回す。一昨年くらいまでは、「声」の打率は結構高かったのだが、去年あたりからボツが続く。もっともそれほど投稿しているわけでもないが・・・。 慰安婦問題の決着 日韓の慰安…