2009-01-01から1年間の記事一覧

題詠100首選歌集(その68)

すっかり涼しくなった。素足だと冷たく感じるほどだ。秋の旅に出かけてみたくなった。 選歌集・その68 001:笑(352〜376) (ちょろ玉)「忘れ物したから今日も来れちゃった えへへ」と笑う君がいる部屋 (春畑 茜) 立秋の朝にふる雨この日ごろ笑…

期待と不安(スペース・マガジン10月号)

例によって、スペース・マガジン(日立市で刊行されているタウン誌)からの転載である。 [愚想管見] 期待と不安 西中眞二郎 鳩山内閣がいよいよスタートした。ベストの布陣かどうかは別として、まずまず期待できそうな顔触れではある。久々の本格的政権交…

題詠100首選歌集(その67)

最終題もやっと3巡目に達した。これからどこまで伸びるのか楽しみだ。例年、完走者だけを対象に百人一首を作っているので、完走者が100人をある程度超えないと予定が狂うのだが、この分だとまず問題ないだろうと思う。 選歌集・その67 021:くちばし(…

題詠100首選歌集(その66)

選歌集・その66 007:ランチ(287〜311) (稚春)「ブランチ」と呼んで朝寝を正当化している内に婚期を逃す (今泉洋子) 合宿に子を送り出し母親のスイッチ切りてランチ予約す (小林ちい) ごめんねが言えないランチタイムにはチキンライスに白旗…

題詠100首選歌集(その65)

10月に入った。題詠100首もあと2ヶ月だ。これからどの程度の作品が集まるのか、ここ数年より締切りが1月延びたので予測できないが、佳作がたくさん集まるのを楽しみにしている。 秋も次第に本格化して来た。長袖のスポーツシャツに着替えてちょうど良…

題詠100首選歌集(その64)

選歌集・その64 019:ノート(228〜252) (今泉洋子)海の歌仕上がらぬまま窓際の作歌ノートに秋の陽は射す (内田かおり) 本棚に黄ばむノートの切なくて窓を開いて風を吸い込む 020:貧(227〜251) (近藤かすみ)なんとなく身体のだるい朝…

題詠100首選歌集(その63)

珍しい秋の5連休も、なすこともなく過した。休日が続いた割には、この短歌の投稿も思ったほど伸びない。今日は、秋晴れの上天気。ちょっと出掛けたら、すっかり汗をかいてしまった。<ご存じない方のために、時折書いている注釈> 五十嵐きよみさんという歌…

題詠100首選歌集(その62)

選歌集・その62 018:格差(237〜262) (月原真幸) 希望的観測だけをかき集め格差社会に背を向けていく (近藤かすみ) 格差とふ言葉使へばたちまちに片付いてゆく引き出しのなか (春畑 茜) たとふれば格差の柵か 回文をうかべてひとり湯舟に遊…

題詠100首選歌集(その61)

朝夕はすっかり秋めいて来た。窓を開けて虫の声を聞いていると、ちょうど快適な気温だ。そろそろ夏掛けを毛布に変えないと、風邪を引いてしまうかも知れない。 選歌集・その61010:街(262〜288) (はせがわゆづ) 街灯の揺らめきに見るまぼろしはい…

錦の御旗(スペース・マガジン9月号)

例によって、スペース・マガジン(日立市で刊行されているタウン誌)からの転載である。 [愚想管見] 錦の御旗 西中眞二郎 世論や政見には、正面切って反論しにくい「錦の御旗」があるような気がする。小泉政権の「錦の御旗」は「改革」だったと言っても良い…

題詠100首選歌集(その60)

いつの間にか秋めいて来て、庭からは虫の声が聞こえる。もっとも日中出掛けたら、結構暑い日差しに照り付けられた。 はじめの方の題が、私が勝手に決めた規定数に達したので開いてみたら、何人かの常連の実力者の方々のお名前を、今年になってはじめて拝見し…

題詠100首選歌集(その59)

昨日あたりからすっかり秋めいて来て、今朝方などは。これまでの夏掛けではうすら寒いくらいだった。もっとも、今日は結構気温が上っているようだ。こうして次第に秋に入って行くのだろう。 選歌集・その59 006:水玉(287〜311) (稚春)水玉のブラ…

総選挙雑感

総選挙も終わった。新聞その他の予想通り、民主党の圧勝という結果になったが、まずは常識的な結果だと言っても良かろう。先の「郵政選挙」の際の自民党圧勝には、かなりの「危機感」を抱いたのだが、今回の結果にはそのような危機感は感じない。当時の小泉…

題詠100首選歌集(その58)

選歌集・その58 031:てっぺん(177〜202) (ちりピ)鳥がすむ廃屋ビルのてっぺんで壊れたラジオがまだ歌ってる. (しおり) 砂山のてっぺんに立つ勇気など持たず半分諦めた恋 032:世界(176〜200) (千坂麻緒) 水底で世界のひかりをみてい…